えー、こちらも1カ月以上前のこと。
ブログはツイッターと違って遅行性OKなので(≒だと思ってるので)、自分メモとして止められないなぁ。
3月末も押し迫った平日の午後、六本木の森美術館に入りましたら、なんとまぁ長蛇の列。
いくら話題とはいえ、会田先生ってこんなに??・・・ と思っておりましたら、ミュシャ展のが入場制限かかるくらいの人気だったのでした。
前売りなかったらチケット買うのにアレに並ばなくちゃならなかったとは・・・
「天才でごめんなさい」
人を喰った様なタイトルからしてすばらしい。
R指定の展示コーナー。
二次元、三次元。
絵画、インスタレーション、動画、パフォーマンスなんでも。
アキバ系アニメ調から、ヘタウマまで。
ピカソ並みのノージャンル。フィールドの広さ。
「犬」シリーズなど、R指定の一部は相当な批判がきても仕方ないかな。
「ミュータント花子」「美味ちゃん」もかなりキワドいブラック。
でも、だからといって、会田ワールドが否定されるのは、イヤだなぁ。
おにぎりマン、新宿御苑改造計画。
「美術と哲学(英語、フランス語、ドイツ語)」なんて、くすくす笑いがとまらない。
「ビンラディン」のビデオはミズマでも観たけど、ダンボールの「新宿城」のなかだと、可笑しさ倍増。「もー、どーでもいいじゃーん、みたいな」の語り口がたまらないです。
人工的で都市の広告のようなアクリルの色が充満する会場で、
モノトーンの「電信柱、カラス、その他」と「灰色の山」が強く印象に残る。
加えて「滝の絵」。AKBにスクール水着を着せてみました、って感じの。
この三つが現代の日本画っぽい。
と、思ってたら、会田先生のご専攻は日本画ではなく油絵でした。
ご本人曰く「困ったときには、伝統技法」だそうです。
今回、会田ワールドを堪能してその深遠さにビリビリきました。
シニカル、ブラック、ユーモア、社会批判、その他もろもろ。
よくわからない。
わからないけど面白い。
「戦争画RETURNS」の「たまゆら」。
もうもうと立ち込める爆発の煙と水煙。
でも、一見すると普通に「きれいな絵」なのです。
大量の命が奪われている絵なのに。
「Jumble of 100 Flowers」も。
命中したら、きれいな花や苺が飛び散る。かわいい。そんなゲームの世界。
あり得ないんだけど、なんでみてしまうんだろう。
いろいろ論争の的にもなってしまったけど、「美術手帖1月号」買って読んでます。
5月にはTED × TOKYOでもスピーカー。
注目の人ですね。