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みらいノ素(もと)

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2003年11月23日
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岡山県北の「奈義町」に行く。高い山がそびえ、いかにも人口が少ない小さな町。だけれど、自衛隊の駐屯地だか練習場だかがあるおかげか(?)、この町の施設は妙に整っている。

奈義町の現代美術館で、友人の彫刻家が個展を開いている。
彼の住まいは総社市というこれまた全然違う方向にあり、なぜ奈義で?という思いを抱きつつ、美術館に行く。
彼は鉄パイプを組み合わせて造形する、とても「奇妙な」アーティストだ。性格は温厚。飲むと楽しい。そして、礼儀正しく素敵な人だ。
大阪芸術大学を卒業後、大阪を拠点にいくつもの大きな仕事(アート)をこなしてきたのだが、数年前に実家のある総社に帰郷。それからおつきあいが始まって、いくつかの作品展に足を運んでいる。
ぐにゃぐにゃと動きのある「生き物」のようなカタチをなす鉄パイプは、最初どういう評価をすればいいのかわからなかったけれど、どうやら見る人の自由でいいらしいということが次第にわかってきた。
グループ展などで赤茶けた鉄の物体がごろんと転がっていると、ちょっと異質だったりして、あまりに無造作に置かれていると“これは作品なのか廃棄物なのか?”と戸惑う人もいるかもしれない。
元々彫刻家なので、昔の作品を見せてもらうとちゃんとした「彫刻」をしていたりするのに、ここ数年はずっとこれが彼の作品スタイル。今回の展示はその集大成という雰囲気があった。
いつもの限られたスペースでの展示と違い、たくさんの作品がずらっと並ぶとおもしろいものがある。動きも感じられる。自由に見ていいというので、私の見方で述べるとすると、人が喜びのままに踊っている姿だったり、蜘蛛が獲物に向かう様だったり。
外にも展示されていて、芝生の坂道を不思議なオブジェが登っている。そんな感じだ。どの作品も堂々としていて力強く、エネルギーがみなぎっているよう。これまでの彼の作品展で、これがいちばん素敵だったと私は思う。


帰り道、ずっと行きたかった「なぎビカリアミュージアム」に寄る。めずらしい「化石の」博物館だ。ビカリアとは奈義町で多く出土する巻き貝の名前で、これは約1600万年前のものらしい。現在はすでに絶滅した貝である。
ここでは化石発掘の体験ができると聞いていたので、一度それをやってみたかったのだ。
受付で300円を払うと、トンカチとビニール袋が渡される。あとは自由に1時間、土を掘るのだ。私ら家族以外にも、何組みかの家族が寒空の下、黙々と土を掘っている。どこでどう掘れば、どんな風に化石が出てくるのじゃ?なーんもわからないまま、カンだけを頼りに「ここ!」というポイントに座り込む。ダンナもKAIも思い思いの場所に陣取る。

掘るに従って粘土質の土に間に白い貝がポロポロと出る。これが化石?いや、こんなので満足してはだめなのだ。ここで貴重な化石を発掘した場合、博物館に名前入りで展示される。そういうの、探さなきゃ。最近の年月日で“大物”を掘り当てた人がいることもわかっている。ふふふ、次は私よ…

ダンナのアドバイスで、石を砕けばそこに化石が収まっていることもわかった。地層がわかる固まりが土の中にあることも。最初は寒いだけで、15分もしたら帰ろうと思っていた私がなぜか一番張り切ってしまった。
私の陣取った場所からはポロポロと化石が出土した。こうなると楽しい。硬い石を見つけだしてはトンカチで割ってみる。そこに巻き貝が眠っていたりするのだ。これ、すごくない?


掘り出したものはビニール袋に入れて「鑑定」してもらう。
私たちの前に見てもらっていた人たちの袋に、これといった化石はないのでもしかしたら私たちのもクズばかりかと思っていたら、意外にもたくさんのお宝(考古学的にはなんてことのないものだけど)があった。二枚貝の「イズモクテルス」はくっきりとほぼそのカタチがわかるように石に白い姿が浮かんでいたし、「ヤマトビカリア」もあった。一番多かったのは「オオガキ」。牡蛎は古代にもたくさんあったものらしい。

初めてでこれは上出来。2回目、3回目になればもっとよくわかるようになるよとおじさんに言われる。サメの歯やカニのつめなども出土するらしい。鯨の骨は発掘できたとしても、全然それとはわかんないだろうなぁ。
KAIは「おれ、遺跡発掘をする人になろうかなぁ」と、また新たな夢を抱き始めた。うん、ちょっとおもしろそう。





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最終更新日  2003年11月24日 11時34分09秒



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