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カテゴリ:アート・舞台
藤城清治の企画展「藤城清治・光と影の世界展」が今、岡山に来ている。おば様好みの企画だからきっと話題になる開会当初は人が多いだろうと、開催中盤になる本日、行ってきました。
子どもの頃にはこの人の作品を本当によく見たものだ。懐かしい。子どもの頃大人気だったカエルのキャラ「ケロヨン」は、「ケロヨン音頭」みたいなソノシートを持っていた記憶があるほどだけど(記憶違いかな?)、それが藤城氏が作ったものだったとは。キャラクターとして一人歩きしたケロヨンしか知らなかったので、こうして作品のいろんなところにケロヨンが描かれているのを見るとちょっと感動しちゃったわ。 1924年生まれ、今もご活躍の藤城氏は一貫して同じモチーフの作品を作り続けているように見えたが、70年代の作品のすばらしいこと。最初はやや仕事に粗さが見えるのが、だんだん細やかで色美しい作品に移る――それが顕著なのがこの頃なのかな、と。 童話風なほのぼの作品が続く中で、私がいいなあと思ったのは聖書物語をテーマにしたもの。それと、ライブエイドの時のメンバーだったかな?ボブゲルドフとかマイケルジャクソンとか…参加ミュージシャンたちをすごくそっくりに描いているのがあって、びっくり。この方、どうしてもっとこういう路線に走らなかったのかしら? 展示もいろいろ工夫してあって、そこは光と影の万華鏡の世界。鏡を通して延々と続く絵、水面に映る色の影…。近づいたらまるで酔っぱらったみたいに身体がふらふらしてしまった。暗い会場の中、影絵ばかり見ていたので目がチラチラ。その上に鏡に映る不思議な世界だもんね。 実のところ作品はあまり好みではないのだけど、行ってよかったかな。 今月25日まで、岡山県立美術館です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月03日 20時14分39秒
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