テーマ:団地めぐり(68)
カテゴリ:団地模型(千里竹見台)
団地模型化検討、千里竹見台団地その3。
先日、千里竹見台団地に調査に行ってきました。 今回調査したのは14階建ての高層スターハウス「C26棟」です。 使い回しの画像ですが、桜の向こう側に見える住棟です。 いきなりC26棟ではないのですが、同型のスターハウス「C28棟」の北面です。 この千里竹見台団地の高層スターハウスは色々な団地趣味のサイトやブログで紹介されていますが、北面の様子を撮影している画像は少ないので貴重です。 特に、北面のダストシュート下部やゴミ集積場など、団地のバックヤード的なエリアも模型で忠実に再現しようとすると、このような資料は欠かせないです。 さて、C26棟のエントランスはこのようになっています。 1階部分は東西二つのウィングの付け根あたりにエントランスがあり、それぞれ1戸分のスペースがつぶされています。 この部分もネット上ではあまり紹介されておらず、現地を訪れてみないとなかなか見ることができない部分です。 高層棟は往々にして麓の部分が注目されない傾向にあり、資料が不足する部分でもあります。 意匠的なファサードは地面まで続いているのかといえばそうでも無いようで、このあたりは実際に調査しないとわからないです。 こちらは南に張り出したウィングですが、間取りが1DKの住戸が東西二面に並んでいます。 東側のエントランス部分。 東西のウィングは2DKの間取りで、スキップフロア構造になっています。 南側のウィングの南端には外階段があります。 せっかく日当りの良い南面が外階段のみというのは何だか勿体無い気もしますね。 そういえば、窓の周りに張り出した板状のデザインも日よけの役割をしているような感じで、全体的に日光を避けている設計とも受け取れます。 現地で実物の住棟を見て初めて気づいたのですが、この住棟は各ウィングの厚みが下から上まで同じではなく、上階に行くに従って細くなっています。 これは1階から4階までは同じ幅なのですが、5階から8階までは壁面がタイル1枚分後退しています。 9階から11階まではさらにタイル1枚分壁面が後退しており、12階から14階まではさらにタイル1枚分の後退が見られます。 このため、最下階と最上階の住棟の厚みにはタイル3枚分の差があり、いかにも微妙な設計になっています。 おそらくは高層住棟の視覚的安定を狙ったものだと思われますが、模型化時にこの部分を真面目に再現しようとするとかなり手間がかかることが予想されます・・・ 次回につづく・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.13 23:29:07
コメント(0) | コメントを書く
[団地模型(千里竹見台)] カテゴリの最新記事
|
|