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2003年10月29日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
10月16日の日記で初期のCDブート風LinuxであるYggdrasil Plug and Play Linuxを紹介しましたが、あのあと、今自宅に残っているパソコンでYggdrasilの起動実験ができないか考えてみたので、もう一度、このYggdrasilを取り上げることにします。

Yggdrasilを使っていた頃のシステム構成は、
486DX2 66MHz, メモリ8MB, VLバスのディスプレイカード, VRAM 2MB(1280x1024dot 256色), ISAバスのSCSIカード+SCSI CDROM, シリアルマウス, ベビーATマザーボード,サウンドブラスター 16 ASP, ・・・ (これでも、当時としてはハイスペックなマシンだったんですョ)

時代を感じますね。「VLバス」「シリアルマウス」「ベビーATマザーボード」は新品はおろか、中古でさえもお目にかかれなくなってしまいました。

この時代は、まだ、PCIバス規格(PCI 2.0;PCI 1.0は欠点が多く使われなかった)ができたばかりで、高速バスの主流はVLバスでした。私もVLバスのディスプレイボードに2MBのVRAMを積んで、Windowsでは1280x1024dot 256色で使っていました。Yggdrasilでは、1280x1024dotが未サポートだったため、1024x768dotか1152x864dotを使っていたと思います。

しかし、今や、VLバスをサポートしたパソコンはどこにもありません。結局、当時からあって、今でも使えるバスはISAバスだけになってしまいました。

マザーボードも、現在のATX規格はまだ無く、ATマザーボードを少し小さくしたベビーATマザーボードが主流でした。しかし、このマザーボードにはキーボードのコネクタは付いているものの、マウスのコネクタは無し。そしてキーボード以外のI/OはマルチI/Oボードを増設してサポートしていました。ところがこのボードでサポートしているのはCOM1、COM2、パラレル、ゲーム/MIDI、というのが多く、やはり、マウスのコネクタは無し。
この結果、当時のマウスの主流はシリアルマウスでした。
この頃から、メーカー製パソコンではPS/2マウスを採用するものが増えていたのですが、当時、LinuxではPS/2マウスは未サポートだったので、Linuxを使いたい人は、別途、シリアルマウスを買っていたと思います。
マニュアルを見ると、他にも何種類かのマウスをサポートしていますが、これらのマウスは現在ではほとんどお目にかかれなくなってしまいました。(というか、当時でさえ、すでに古いかマイナーになっていて、私はシリアルマウスとPS/2マウスしか使ったことがありません。)

IDEもセカンダリという考え方はまだ無くプライマリだけ。それも、HD専用で、IDEのCD-ROMはまだありませんでした。
したがって、CD-ROMでサポートされていたものはSCSI CD-ROMと、当時メジャーだった3社(サウンドブラスター、ミツミ、ソニー)の独自規格CD-ROMでした。

結局、今のパソコンでYggdrasilを動かそうとすると必要になるのは、以下のようになります。
(1)ISAバスのADAPTEC製SCSIカード+SCSI CD-ROM(or CD-RW)
(2)ISAバスのディスプレイボード(ET-4000/W32)
(3)ISAバスのLANカード(3C503やNE-2000など)
(4)シリアルマウス

このうち、(1)と(3)は手持ちがあるのですが、(2)と(4)は無し。(2)は一度も買ったことが無く、(4)は壊れて使えなくなってしまっているのです。秋葉原で中古を探しても手に入る確率は低そうだし・・・。
と、ここまで考えてきてあきらめてしまい、まだ実験はしていません。

しかし、今、この日記を書いていて気づいたのですが・・・

(2)は標準VGA(640x480dot 16色)で我慢すれば不要になるはず。今までYggdrasilは標準VGA非サポートと思っていたのですが、それは1993 Fall版での話で、1994 Summer版ではサポートされているようです。なので、1994 Summer版を使えば何とかなるかもしれない。

それに、YggdrasilのX Windowはマウスなしでも使えるようになっていたはず。操作性はがた落ちですが、とりあえず何とか使えたはず。

ということは、標準VGAでマウスなしなら1994 Summer版でX Windowまで立ち上がるということだろうか。これは実験してみようかな。もっとも、立ち上がったからといって、「へえ」で終わってしまいそうですが。

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そういえば、4MB以上のパーティションを割り当てるハードディスクにも問題あり。当時は500MBの壁を超えるHDが出回り始めたばかりの頃。500MB超のHDが使えないパソコンも相当数残っていました。たぶん、この頃のLinuxだと、まだ、500MB超のHDには未対応の可能性大ですね。最新の30GB超のHD等を繋いだままで起動したら混乱して何をしでかすか分かったものではない。
ジャンク箱の片隅に昔使っていた258MB、500MBのHDが残っている。これらのHDはまだ使えるだろうか。
昔、3MBしか割いてあげられなかった258MBのHD、もし使えたら、今度は晴れて全面使わせてあげることにしよう。

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10月16日の日記で、まだ買えるかもしれないとして紹介した最終版のYggdrasi 1995 Fall版ですが、これを読むと、以下のものがサポートされているらしいことが分かります。
・540MB超のHDD(多分、2GBか8GBには壁があるはず)
・IDE CD-ROMとセカンダリIDEインタフェース
・PCIバス、PCMCIAインタフェース
・CDブートによるインストーラの起動
ならば、PS/2マウスもサポートされているでしょうか。
もしそうなら、先頭8GB(1024シリンダ)以内に10MB以上の基本パーティションを用意できれば、最新パソコンでもYggdrasilを起動できるかもしれないですね。

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(2003/11/1 更新1)

1994 Summer版の起動実験をしてみました。
残念。起動しませんでした。SCSIホストアダプタAHA-1542CFを認識した直後でハングアップしてしまいました。
おそらくCD-ROMを認識しようとしているところ。
やっぱりだめかという程度で、あまり深く追求していませんが、IRQでも取れなかったのだろうか。

意外だったのは、カーネルがPS-2マウスを認識して、自動的にドライバをインストールしたらしいこと。(その旨のメッセージが表示された)もし、X Windowが起動したらPS-2マウスが使えるのだろうか。

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(2003/11/1 更新2)

Yggdrasil起動実験成功しました。
BIOSにIRQの設定があり、これを設定したら、すんなり、起動してしまいました。
IRQをPCIとISAのどちらで使うかを設定するもので、SCSIカードAHA-1542CFでIRQ10を使うように設定していたので、IRQ10をISAに割り当てたのです。
そうしたら、ブートオプションなどはデフォルトのまま何も指定せずにすんなり起動していました。

起動した状態では、CDROMとRAMディスクだけがマウントされています。この点はKNOPPIXと同じですね。RAMディスクのサイズは1MB。ルートFSがCDROMになっている点はKNOPPIXと逆でした。
メモリは128MB搭載しているのですが、このうち、64MBだけを認識していました。

訂正が1件あります。10月16日の日記で「私が購入したYggdrasilでは、このようなことはできなくなっていました。サポートデバイスが増えたりした関係で起動環境がフロッピーディスクに入りきらなくなってしまったのですね。」と言っていたのは誤りでした。起動後最初に表示される特徴的なログイン画面(マニュアル参照)からdemoでログインすると、CDROMとRAMディスクだけでX Windowが起動しました。demoは今見ると面白いですね。あの時代にすでにここまで出来ていたのかと思うと感慨深いものがあります。
rootかguestでログインするとコンソールモードですが、xinitを実行するとX Windowが起動します。
ブート後、最初にX Windowを起動するときは、設定スクリプトが実行されます。今回は標準VGA以外のどのディスプレイドライバも動作しないことが分かっているので、標準VGAドライバstd_vga16を指定したら、すんなり起動しました。

しかし、マウスがないと使い勝手はかなり制限されますね。デモはマウス無しでも見れるのですが、rootでX windowを起動すると、フォーカスがコンソールに無いため、コマンドを入力できないのです。マウスが無いとフォーカスを移動出来ないようです。以前、1993 Fall版を使っていたときは、キーボードでフォーカスの移動が出来ていたと思うのですが、今回は、その方法を見つけることが出来ませんでした。
X Windowの設定ではマウスの設定メニューに「PS/2」が出てくるので、シメタと思ったのですが、うまく設定できませんでした。
とりあえず、CDROMとRAMディスクだけでX Windowまで起動し、凄いデモが見れたことで今回は満足することにしよう。

このYggdrasilのCDROM、ご希望の方に実費程度でCD-Rにコピーしてお送りします。メールください。





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最終更新日  2003年12月07日 13時36分05秒
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