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墨田区の北端というと、「鐘ヶ淵」という東武鉄道の駅があります。
今は、墨田区墨田という町名ですが、その昔、明治の頃には、東京府南葛飾郡隅田村の通称・鐘ヶ淵と呼ばれていました。その鐘ヶ淵の地に、明治20年(1887年)に創立された東京綿商社が、後のカネボウ株式会社(鐘淵紡績、鐘紡)となりました。また、カネボウの非繊維事業を分離独立した鐘淵化学工業(現・カネカ)の工場もこの地にあったそうです。 残念ながら、カネボウは粉飾決算を繰り返した結果の債務超過のため平成19年(2007)に解散しましたが、化粧品部門のカネボウ化粧品は、「カネボウ」の商標と共に「花王」に売却されたため、創業の地には、「カネボウ化粧品」の物流倉庫があります。 このカネボウ化粧品の建物の裏手にひっそりあるこの公園。 「カネボウ公園」と言う名前です。 公園の中では、ゲートボール場となっていましたが、 その片隅に「鐘淵紡績発祥の地」と刻まれた石碑が、雑草の生い茂る中にひっそりと取り残されたように佇んでいました。 かっては、明治から昭和初期にかけて国内企業売上高1位を誇り隆盛を極めた紡績会社でしたが、やはり時代の流れの中で、会社が生き残るって大変なんですね。 人気ブログランキング 鐘淵紡績発祥の地 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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