「 イマジネーション 」大人が失いかけた想像力。ただの木の棒でさえ金の剣に見える想像力が
「 夢が叶う場所 ネバーランド 」を可能にするのです。
「 信じればいつでも行けるんだ 」
いつまでも子供の心とイマジネーションを持ち続けた、ジョニー・ディップが演じるデューク・オブ・ヨーク劇場の劇作家のジェームズ・バリ。
フレディ・ハイモアが演じる、父親を突然失って心が傷つき、大人の言葉を信じる事を怖がるピーター・L・デイヴィス。
この二人の出会いが「 ピーター・パン 」を産みだして行きます。
シチュエーション的には夢を夫と共有できない現実主義の妻の不倫と夫を病気で失った未亡人とその子供達との友情の壁を超えた社会的に言えば不倫ともとられがちな不思議な関係の中で夫婦の離婚というものを背景に持ちながら、肉体の関係なしに芽生えたお互いを必要とするという形の未亡人シルヴィアとの愛とその3男ピーター少年との友情の物語といえるでしょうか。
しかし、その映像のファンタスティックなまでの美しさがそんな物語の背景をロマンティックにオブラートをかけながら魅せてくれていました。
傷ついたピーター少年の心を理解出来るのは、その母シルヴィアとジェームズ・バリ以外にはいなかったのです。
ジョニー・デップのバリ役もそれになりきっていてすばらしいものがありましたが、ケイト・ウィンスレットの社交界の交流や家事に追われることなしに子供のためだけに毎日を費やし子供の心を大切に生きている、やつれた母役の好演が光っていました。しかし、なんと言っても、ピーターを演じていたフレディがほんとにすばらしかったです。
フレディは、もうこれ以上傷つきたくないと心をかたくなに閉ざして、本来持っている自分の豊かな産み出す想像力から目をそらそうとする少年が次第にバリによって心を開いていくその課程を見事に表現していました。
それはバリと同じく彼の才能を見抜いていた母シルヴィアの愛の力でもあったと思います。
ほんとに観て良かったと思わせてくれたすばらしい作品でした♪
劇場の大画面スクリーンの美しい映像で観たのも良かったですが、ひとめを気にせず思いっきり感動の涙を流しながらもう一度観たいと思いました。
「 観た直後に、もう一度観たいと思わせてくれるそんな映画です♪ 」
昨年 12月1日に発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューで『ネバーランド』が最優秀作品賞を受賞しました。
アカデミー賞でもジョニー・ディップが主演男優賞にノミネートされていますね~
「Ray / レイ 」のジェイミー・フォックスもすばらしいのでほんとにどちらとも言い難いのですが、是非ネバーランドでジョニー・デップにもオスカーを取ってもらいたいです。
無冠の帝王であるジョニー・デップは自ら、「タイタニック」「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」「スピード」などの大作を断って、あまりメジャーになりそうもない作品をわざわざ選んで出演するといった変わり者?(笑)ではありますが、やっと彼らしさでメイキングされた映画によって、かなり賞獲得に有力なのではないかとこの作品を見て思いました。
ジョニー・デップって、ハリウッドでは、「 ジョニー・デップと婚約しなかった女優は、クラクションを鳴らせ! 」
っとウィットに富んだジョークを飛ばされるほど数々のハリウッド女優と浮き名を流し「 婚約魔 」と言うことで有名だそうですが(笑)、とっても子煩悩だという話しも聞いています。それだけにこのバリ役はほんっとにはまり役なのではないでしょうか
ジョニー・デップ自信もほんとにこんな人なのではないかと思わせてくれるほどこの役になりきっていました~
~おしまい~
------ ジョニー・デップの出演映画 ------------------------------------
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