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April 27, 2007
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監督 : アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演 : ブラッド・ピット  /ケイト・ブランシェット /菊地凛子
原作 : 
公式HP  || 

「 バベル /Babel  (2007) 」

無邪気な心、無償の愛、やり場のない衝動、言葉の壁に遮られ伝わらない焦燥感と悲劇・・・

旧約聖書で人間の愚かさの象徴として描かれる“バベルの塔”をモチーフにして展開される物語です。

 

これは凄いです!言葉にならないもどかしさと感情が涙という手段で溢れ出てきました。

 

2006年・第79回アカデミー賞において、7部門でノミネーションし、グスターボ・サンタオラヤ が作曲賞を受賞しました。

 

 

監督は、東京国際映画祭東京グランプリ&最優秀監督賞を受賞した「アモーレス・ペロス (1999)」、「21グラム (2003) 」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。

主役がだれと言うよりは、ブラッド・ピット(リチャード)、ケイト・ブランシェット(スーザン)、ガエル・ガルシア・ベルナル(サンチャゴ)、役所広司 (ヤスジロー)、菊地凛子 (チエコ )、そしてダコタ・ファニングの妹であるエル・ファニング (デビー)などが微妙に繋がっているそれぞれの群像劇が絶妙にリレーションを持つ作品です。

またまた、余談ですが、エル・ファニングは姉ダコタと共に「シャーロットのおくりもの(2006)」にも出演し、最近では「デジャヴ(2007)」にも出演しています。

 

 


 Story : モロッコを訪れたアメリカ人旅行者の夫婦。女は地元の子供に誤って撃たれ、瀕死の重傷を負ってしまう。一方、サンディエゴに住む彼らの子供たちは、メキシコ人のベビーシッターが、故郷で行われる息子の結婚式に連れて行った。だが国境警察から足止めされ、良からぬ誤解をされてしまう…。そして東京。妻をなくしたばかりの父とその娘。娘は母の死後ずっと、母を失ったこと、そして自身の耳と口が不自由であることに苛立ちを感じていた。まだ現実すら受け止められない父に、娘の怒りが激しくぶつけられる…。それぞれの場所でそれぞれに降りかかる悲劇。やがてそれは共有する運命へと加速する…。


ピーテル・ブリューゲル



「 2007年4月GW公開 」

ー (作品資料より) ー

 

バベルの塔はチグリス・ユーフラテス川周辺に22のジッグラート遺構が発見されており、実際にジッグラートという名で存在したそうです。

旧約聖書創世記、第11章によれば、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう」と天の領域に迫ろう」と、野心的な動機をもって都市建設を始めた人間を見て、神がお怒りになり、言葉を混乱させて、お互いの意志疎通を阻み、仕事が出来ないようにして、塔の建設を挫折させたと記されています。

「バベル」とは「混乱させる」という意味を持つそうです。

この映画を観たとき真っ先に「クラッシュ」が頭に浮かびました。

「クラッシュ」は人種差別により衝突する人々の群像劇でしたが、この映画は、異種の言語により伝わらない心と差別による意志の疎通が阻まれる、どうしようもない焦燥感と虚しさを、微妙にリレーションする4っつの物語に込めた作品です。

G・グローブ賞やアカデミー賞にも助演女優賞で菊池さんがノミネートされた事でいち早く話題だった本作。やはり彼女の体当たりの演技には脱帽です。今朝TVでのイリニャトゥ監督のコメントで、菊池さん演じる聾唖の女子高生チエコの友達役の女の子は実際に耳の不自由な人で彼女の学校の先生にポルノ映画に出ると言われたと言うことで、もう出演したくないと泣きじゃくる彼女をスタッフ全員で説得したという裏話を話していました。

たしかに、あのファースト店での菊池さん演じるチエコが取る行動は、日本人的感覚ではない感じがしました。日本人的にはかなり抵抗のあるストーリーではないかと思います。

 

この作品は、神に分けられた異種の言葉によって通い合わない心をテーマに作られた作品ですが、ブラッド・ピット演じるリチャードとケイト・ブランシェット演じるスーザンは、同じ言葉を話す夫婦でありながらある悲しい事件がきっかけで通わなかった心を取り戻すためにメキシコ人のベビー・シッターに子供達を預けてモロッコへ旅行に出かけます。同じ国、同じ人種、でありながら、もはや通わなくなった心を持った夫婦。

母の衝撃的死によって父と心が通わなくなった聾唖の娘。

結婚式に出席するためリチャード夫婦から預かった子供達をしかたなく連れて出かけるベビー・シッターのメキシコ人の女アドリアナ・バラーザ 演じるアメリア。

息子の悪意のないいたずらで大変な事に巻き込まれてしまう、モロッコ人の父子。

言葉だけでなく、言葉を持ってしてももはや、心が通じない・・・

人はどうしたら心が通じるのか・・・・

そんなやりきれなさを映像化し観客に怒濤のごとく投げかけてくる、静かな感動作です。

 





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~おしまい~

 

 


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Last updated  September 23, 2007 11:19:10 AM
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