カテゴリ:Danjoseの南米紀行
サンパウロ日本人学校に咲く花々(その2) 古株にならないと花が咲かない 暖地でないと花が咲かない などの理由から、 日本では戸外ではほぼ見かけることの無いアロエの花 サンパウロウの日本人学校の校庭には こんなに立派に美しい花が咲いていました キダチアロエの花 (学名:Aloe ユリ科の多年生多肉植物。アフリカ東部・南部に特産し、約180種ある) アロエはアラビア語のAlloch(アロッホ)に由来し、 古くから下剤として利用されていた。古代ギリシャでは 重要な輸入品。古代インドでも葉汁を乾燥させて、 黒色の固い塊にして商品としていた。 紀元前からエジプト・ギリシャ・ローマでは栽培され、 民間薬として広く利用されていた。 ユッカのようなロゼット状の葉っぱの真ん中から 象の鼻のような花茎伸ばす リュウゼツラン (龍舌蘭) (学名:Yucca elephantipes Hort. リュウゼツラン科(Agavaceae)ユッカ属。単子葉植物で 葉は厚く繊維質。多年草でアメリカメキシコの乾燥地や熱帯の森林に生える。 狭義のリュウゼツランはアオノリュウゼツラン(A.americana L.var.narginata Trel.)のことで、 アガベ属に属し子房が上位にあり、10年以上経ると開花に至り、開花後株は枯死、花茎は 5~8mに達する。写真のリュウゼツランは、このアガベ属とは少し異なるユッカ属に属している) 学名がYucaca elephantipesとあるように、花茎がまさに象の鼻のよう。 どんどん天空に向かって伸び、弓なりになって空から垂れ下がる。 花茎は7~8mにもなる。その後、写真(下)のような花を咲かせ実をつける。 サンパウロ日本人学校のHPの植物図鑑から借用した リュウゼツランの花と実 リュウゼツランの花 天高く伸びた像の鼻のような 茎に花を咲かせている その花茎の壮大さは 平屋の屋根をはるかに越え 天に伸びて 垂れ下がる (右の写真) 天空から垂れてなる実 まさに象の鼻 いかにも南国らしい ダイナミックさ リュウゼツランの仲間の植物は、熱帯地方では、 先史時代から、その花は食用にされたと言う。 強い繊維質を持つ茎は糸にして布に、葉先の鋭い棘は針にと、 リュウゼツラン類は、原産地では人間の衣食に深く結びついて、 長い歳月を生きて今にある。 黄金のキャンドルのような苞 パキスタキスルテア (学名:Pachystachys lutea キツネノゴマ科パキスタキス属の常緑低木又は草本。 原産地メキシコからペルー、熱帯アメリカに5種分布する。 和名;ウコンサンゴバナ、英名;Golden Candle) 学名のPachystachysはギリシャ語で Pachy(パキ)は厚いstachys(スタキス)は穂の意味で 茎の頂に長さ8~12cmの穂状花序の苞の姿を表している。 黄色いロウソクのようなものは 花ではなく苞 幾重にも黄色の苞が重なり 苞から白い舌のような 花を咲かせる。 花は短命だが 苞は長期間美しい。 まろやか味、ブラジルコーヒー そのコーヒーの原料となる木 コーヒーノキ (学名:Cffea アカネ科コヒア属 の常緑樹。エチオピア原産。北緯25度から南緯25度 までの熱帯で、年間降水量1500mm以上の地域で栽培される。収穫は開花後8~9ヶ月後 にするが、通常は5年後から始め、20年ぐらいで更新する。) 飲み物コーヒーの歴史は古い。 原産地エチオピアに始まり、アラビアに伝播、9世紀にはペルシアから イラク、シリアに栽培が広まっている。 ヨーロッパのコーヒー嗜好の歴史は浅く、300年余りという。 ブラジルのコーヒーは、ベルギー人の僧モークによってもたらされ、 ブラジル北部マラニョン州からリオ・デ・ジャネイロの寺院に植えられ、 信者の組織を通じて栽培が拡大されたという。18世紀末には、 プランテーションによる本格的商業生産が行なわれ、 今日では、世界最大の生産量を誇っている。 コーヒーの花 白い芳香のある花を密につける。 熱帯では年中、 温帯では晩夏から秋に咲く コーヒーの実 赤く色づき始めたコーヒーの実 この実の中に2個の種子が入っており、 実を乾燥させて、果肉を取り除いた種子が コーヒー豆である 日本人学校の庭には、 日本の果物・ミカン園まである 亜熱帯の気候のなかでも日本のみかんは こんなにたわわに実っていました そして、 日本のツツジの花までも咲いていました サンパウロでは、今、夏から秋へ向かう気候であるのに ツツジが咲いています その土地に順応してたくましく生きている 日本のツツジです。 (日本でも私の地方では、近年秋でもツツジが咲いているの見かけます。異常気温のせいかも) 熱帯、亜熱帯地方では お馴染みの ハイビスカス (学名:Hibiscus アオイ科フヨウ属の総称。世界の熱帯、亜熱帯、温帯に 広く分布。約200種。食用、織物用、観賞用などと栽培されている) 夏の盛りには、もっとにぎやかに盛りと咲き競っていたことでしょう。 日本人学校の庭にも、明るい秋の陽に照り映えて咲いていました。
日本では温室の観葉植物として見る花々が、野に生きる姿で見ると ダイナミックで力強いエネルギーに満ちていますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.29 16:37:18
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