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2010.07.01
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カテゴリ:Danjoseの南米紀行
アルゼンチン・タンゴが生まれた街
「ボカ地区」カミニート
 
カミーニート(ブエノス・アイレス)
(ボカ地区のカミニート。タンゴ発祥の地と言われている。派手なペンキ塗りの建物が特徴
テラスからサッカーの英雄マラドーナの人形が手を振っています)

 
 アルゼンチン・タンゴと言えば、
官能的で華麗、優美なダンスを真っ先に連想するが、
アルゼンチンタンゴの源をたどれば、
今から100年ほど前、19世紀末、
アフリカから労働力として連れてこられた黒人や
ヨーロッパから移住してきた白人たちや
原住民のインディオの人々が
ひしめき、雑然とより集まって来て、一夜を過ごす
場末の港町(ボカ地区)カミニートで
娼婦を相手に酔いどれ客や、ならず者たちが
キターを伴奏に踊っていた。
そのリズム、その曲がタンゴの原型であるという。
 
カミーニート(ブエノス・アイレス)
(場末の広場で踊る人たち。アルゼンチンタンゴに欠かせない楽器・バンドネオン
を奏している。始めはギター演奏が主であったが、タンゴの主役楽器は
このバンドネオンに次第に移行していく。)
 
 19世紀末のヴエノスアイレスは国際貿易港として栄えていた。
広大なパンパ(平原)を持つ農業国アルゼンチン
穀物や牛肉の輸出国として繁栄していた。
港町の表の顔は、南米の「バリ」とまでいわれた
華やかさ。きらびやかさ。
一歩裏に入れば、世界で最もあやしげな貧民街
この貧民街ボカ地区の混沌から生まれでたタンゴ
 
酔いどれやならず者たちが踊る下品な踊り、
過酷な労働や貧しさから逃れるための憂さ晴らし
 このごった煮こそ
タンゴの源流であった。
 
そして、そのタンゴの今は
華麗、豪華、官能的なダンス音楽として
明るい力強いリズムのなかに
なにかしら哀しみを沈めて、
アルゼンチン・タンゴとして知る人ぞ知る音楽である
 
トックリキワタの花(ブエノス・アイレス)
 
そのタンゴ発祥の地
ヴエノスアイレスのカミニート地区
今は秋
明るい南国のブルーの空に咲く花
遠目からはサクラと見まがうばかりに華やかに咲く
パロ・ボラッチョ
(Palo Borracho)
「パロボラッチョ」とは「酔っぱらった樹」という意味

トックリキワタの花(ブエノスアイレス)
 
このタンゴの街に似つかわしく
華やかで荒々しい
パロ・ボラッチョ
大木となって街のあちこちを
華やかなピンクに染め上げている。
涼しい木陰をつくっている
 
トックリキワタの木
(和名:トックリキワタ、英名:Drunk tree。原産地、南米ブラジル~アルゼンチン。
樹高は10~20m。熱帯落葉花木。花色はピンクから黄色。)
 
 
 花をアップするとこんな派手なつくり。いかにも熱帯の花らしい。
tokkurikuwata_190_250.jpg
 
 
このアップの花・幹・綿の写真は
 
  wata_175_250.jpg果実がはじけると中には
種子が綿で包まれている          

  
tokkiw_1.jpg
 
 
 
幹は、徳利型に肥大し
フジツボ状のトゲが多数つく。
 こ の幹の状態から
和名:トックリキワタ
(徳利木綿)
 
 
 
 
 
 
 
 
ヴエノスアイレスの街路樹のトックリキワタは
 果実をもうこんなにつけていた。
 
トックリキワタの木
(トックリキワタ 学名:Ceiba speciosa Ravenna パンヤ科セイバ属。
直径15cmほどの実が割れると、綿にくるまれた種子が風に舞い散る。パンヤ科
の「パンヤ」とはこの綿のこと。)


果実の中は、
長い綿状の繊維に包まれた種子が多数つまっている。
この綿状の繊維は、天然ひねりが無く、からまりにくいので布には
適さないが、繊維が中空円筒状で軽いために柔らかで暖かい。
その特徴を活かして、枕、クッション、ぬいぐるみ、救命胴衣などの
詰め物として利用されている。

「 酔っぱらいの樹」パロボラッチョの木陰、
商店の入り口で立っている人
ディエゴ・マラドーナ
 
カミーニート(ブエノス・アイレス)
(派手な建物の色。日本だったら品がない建物。
アルゼンチンの明るい陽光とカオス的なカミニートの界隈では
この色もしっくりと街にマッチして溶け込んでいる)
 
貧民からのし上がり、市民憧れの的マラドーナ。
今はサッカーの英雄マラドーナ。
波乱万丈、奔放に生きるマラドーナ。
庶民のたくましい生命力を体現しているマラドーナ。
まさに混沌と狂乱

 
カミーニート(ベエノス・アイレス)
空の青、海の青・国旗の色に塗られ建物のテラスから手をふっているのは
、左・マラドーナ。中央・エビータ・ペロン。右・カルロス・ガルデル(タンゴ歌手)
アルゼンチンの英雄たちである
 
 ヴエノスアイレスでは、絶大な人気のマラドーナ
その眉をひそめるようなやりたい放題のマラドーナも
この街では憎めぬ英雄、皆から愛されている
 
マラドーナその人のお墨付きのそっくりさんが、
アルゼンチンの代表ユニホームを着て写真モデルになって
一儲けしている。それほどまでにマラドーナは
街のあちこちに出没するのである。

 南米はサッカーの国なのだ。
 

 サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会が現在開催中。
2日からは準々決勝が始まり世界の8強が出揃った。
なんとその中に南米はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイと
4カ国も勝ち残った。
そして、あの破天荒なマラドーナは、何と
アルゼンチンのチームを率いる監督なのである。
選手よりも、監督の方が騒がれるチーム・アルゼンチン。

Mr.Danjoseがアルゼンチンを旅していたとき、
南米予選で格下のボリビアに6-1で大敗をし、大苦戦、
辛うじて本大会行きの切符を手にしたアルゼンチン。

マラドーナ監督の評判はすこぶる悪かったのである。
「マラドーナは、足は速いが、頭はねぇ。。。?」と
市民は陰口をささやいていたのである。

前評判低かった、マラドーナ率いるアルゼンチン、
何と準々決勝にまで勝ち上がってきたのである。
準々決勝では、ドイツと3日に対戦する。
吉と出るか凶とでるか。
マラドーナは凱旋できるか。
 
だけど、マラドーナ率いるアルゼンチンはどんなサッカーするの?
華麗な攻撃的なサッカーで勝ち上がるといいのだけれど。

なんでもいいから勝てば官軍というのでは、
さもしすぎるのでは。。

後日談(2010/07/13記)
マラドーラ率いるアルゼンチンは準々決勝でドイツに4-0で大敗。
マラドーナは「監督としても選手としても気づいたが、国民はこのサッカー
が好きなんだ。常にゴールを狙い、ボールを扱い、回す。アルゼンチンには
これ以外のスタイルがあるとは思わない。」と又「10月30日で50歳になるが、
一番つらい体験だ。現役引退した日にも似ているがもっとつらい。何の
力も残っていない」太い眉毛をほとんど動かさず、息消沈のマラドーナであった。
 
結局、4強に残ったのは、南米はウルグアイ1国。スベイン、オランダ、ドイツ
とヨーロッパの国々であった。
決勝戦はスペイン対オランダで延長戦の末、1-0でスペインが優勝。
オシムさんが言っている美しく華麗なサッカーを追及しているチームが
優勝したことは、喜ばしい。





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最終更新日  2010.07.13 21:19:54
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