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カテゴリ:近畿の旅
9月3日の旅行の日記
御坊からきのくに線紀伊田辺行きに乗り、次の「道成寺」駅で下車し、次の目的地「道成寺」へ向かう。 103系に似ているきのくに線(御坊~紀伊田辺)の113系2両編成ワンマン仕様 道成寺駅 道成寺駅ホーム待合室に描かれている、安珍清姫にちなんだ壁画 道成寺駅から道成寺までは歩いて10分ほど。沿道には何件かのおみやげ屋もあり、安珍清姫の伝説にちなみ、釣り鐘饅頭など売られていた。 50段ほどの石段を登り仁王門をくぐり道成寺境内へ。 道成寺仁王門 正面に本堂、右側には三重の塔が、そして左側が縁起堂・宝物殿となっており、入場料600円で見学出来る。 道成寺本堂 道成寺三重の塔 宝物殿にはいると、千手観音菩薩、阿弥陀如来、釈迦如来など10体以上の仏像が納められていて、荘厳な雰囲気がある。 隣接する縁起堂では、道成寺名物の「絵説き説法」が行われた。 これは、道成寺に伝わる「安珍清姫」の話を、絵巻を用いて僧侶が話して頂けるもので、特に開始時間は決まってなく、所要約20分で随時行われるようだ。 この日は平日なので僕ともう一組の年配旅行者の計5人だった。 内容は、今から1080年ほど昔、安珍という修行僧が旅でこの紀州を訪れていた。 恐らく安珍は今の言葉で言う「イケメン」だったんだろう。そこでの宿の娘の清姫が安珍に一目惚れをして安珍に近寄ったそうだ。 ただ安珍も修行の身なので女性と接することは出来ずに、清姫と接するのも避けていた。 でも旅が終わって紀州に戻ってきたら再び安珍と清姫が会う約束をした。 会う日になっても安珍は姿を見せず、清姫が必死で安珍を捜し歩み寄ると、安珍が「人違いではないか?」と、他人のふりをした。 これには清姫も怒り、安珍を追いかけ回し、安珍は道成寺に逃げ込み鐘の中にかくまってもらった。 清姫の怒りが頂点に達し大蛇に化けて安珍が隠れている鐘に巻き付き、火を噴いて鐘を丸焼けにして結局安珍は焼死してしまい、清姫も入水自殺をしたという結末だった。 修行である立場をかたくなに守った安珍の意志と、恋愛に対する清姫の執念を感じたお話だった。 三重の塔の近くには、安珍と鐘をまつった供養塚がある。 数多くあるお寺でも、この様な絵説き説法をする所はここだけらしく、ぜひこれからも残して欲しいと思った。 道成寺のページ
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