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なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

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2024.05.06
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カテゴリ:JR九州D&S列車


お待たせしました。今年の本ブログの目玉記事です。

先月の26日からいさぶろう・しんぺいをリブランドの上で改造したD&S列車、かんぱち・いちろく。全国版のニュースでも取り上げられるほど注目度が高く、JR九州が福岡・大分DCに合わせて出した新しい列車です。「走る久大線のスイートルーム」と謳っているように乗車率が非常に高く、6月まで満席という久々の活況を呈しています。出来立てホヤホヤの観光列車を乗るのはなかなか出来ない経験ですが、3月に席を取ることが出来たので、四国向けの軍資金を今年はこっちに回しました。ホンマにスイートルームなのか、食事と合わせた乗車記を上げていきます。



始まりは湯の街別府から。かんぱち・いちろくは、いさぶろう・しんぺいと同じように行先ごとに名前が異なり、博多発がかんぱち、別府発がいちろくです。ですので、乗ってきた列車は復路のいちろくになります。別府には30分ほど前から入線をしますが、実際に車内に入れるのは、発車の10分前からです。

車体は黒に金のロゴが入った重厚な雰囲気です。嘗て走っていたはやとの風に雰囲気が似た感がしますが、それよりも高級感を高めたデザインになりました。また、黒と金となると、36ぷらす3の外観や塗装と共通点があり、これのディーゼル版と捉えてもよいでしょう。特に日曜のいちろくでは、36ぷらす3の青の路と同じホームで撮影ができるので、2つの列車を見比べるのも面白いですよ。



ロゴは由布岳を模した「八」と沿線の川を6つ並べた「六」を意匠としたものです。列車名の由来になった八鹿酒造の亭主、麻生観八と大分県農工銀行頭取の衛藤一六両名の名前も、このロゴの中に盛り込まれています。久大本線の歴史は、この2人が「地元に鉄道を!」という町を挙げた運動を引っ張って出来た経緯があり、1世紀を経て表舞台に観光列車の形で主役を張ることになりました。



車番は種車のキハ47とキハ125をそのまま使わず、「2R」形という新たな形式名が付けられました。2Rは「2人のロマンスカー」という意味を込めたもので、国鉄時代には考えられない付番となっています。JR四国に国鉄型の121系を改造してJR車として生まれ変わった7200系(機器類と台車を交換して車内もリニューアルを実施)がありますが、かんぱち・いちろくについても国鉄型から脱却してJR車として再デビューを図ったのは、JR九州が相当力を入れている証左かなと。

車番は1号車から順に、

1:2Rー16(衛藤一六の名前から)
2:2Rー80(ラウンジに設けられた日田杉のカウンターの長さが約8mあることに因んだもの)
3:2Rー38(麻生観八が八鹿酒造の3代目ということで命名)

という番号で、その付け方についても、ちゃんと列車とねらいをリンクさせたものになっています。所属は「分オイ」とあるように大分車両センターで、キハ40系列の所属は久々です。ですが、編成にはキハ125を改造したラウンジが2号車に入るので、キハ40ではなく別形式と考えてよいでしょう。



乗降口と外装です。外装の点線は久大本線の路線図をそのまま図式化したもので、他にも路線の全駅名が細かく入っています。全車グリーン車指定席なので、グリーン車のマークも外装と一体感を持たせるよう金に統一されています。



車内に入ります。入口には高級感満載のドアマットが!(^-^)これは期待大です。床も新規に張り替えられています。唯一、乗降ステップに種車の面影が。



ドアマット、レプリカでいいので販売してください。これ、家の玄関用で売れますよ(^-^)。感触がフカフカで、国内外の高級ホテルで使われているような素材を使っているものと推察。



まずは3号車から。車内デザインはこれまでのD&S列車を担当していた水戸岡鋭治氏から、鹿児島の建築デザイン会社 IFOO に変わり、設計コンセプトも変わりました。木材を多用している点では共通なのですが、水戸岡氏の時代の特徴である組子細工や木版プリントなどの細かい装飾からは脱却し、木の風合いを活かしたシンプルなものになっています。どことなくヨーロッパのインターシティの内装に近いものです。内装のデザインは、IFOOの八幡秀樹社長や設計を担当した一級建築士の大迫学さんや鷹野敦さんなどの話が日経新聞に載っていましたが、デザインや設計の擦り合わせを数十回重ねて決めたようで、かなり苦心したとのコメントがありました。

3号車の内装は福岡の山々をイメージした緑の色彩がベースで、2人用と4人用のセミコンパートメント仕様が基本です。中に入ってみるとびっくり!青カーペットのフカフカさには驚きました。正しく高級ホテルの室内そのもの。

水戸岡さんは主に見た目や内装の細かい装飾、車内をアートとして見立てることで高級感を出している傾向がありますが、IFOOのデザインチームは五感を駆使した高級感の演出という、違った視点で設計をされていることがここで分かりました。車内はどことなく北欧の車両にも似た雰囲気があり、奇をてらすものではなく、あっさりとしながらも上質感は満載です。



4人用のセミコンパートメントはこのようになっています。テーブルは折り畳み式で、食事のときに天板を半分ひっくり返すと広がる構造に。これは1号車のソファーシートと共通の設計です。テーブルは福岡産の杉材を使用しています。窓側には、ここからは見えないのですがコンセントも完備。スマホやタブレットの充電ができます。窓の框が大きく取られているので、ペットボトルやアルコール類のボトルが余裕で置けます。これが乗車中に結構機能するので重宝しました。そして、各シートには人数分のクッションが置かれています。これは今までの観光列車にはないオプションで、クルーズトレインでやっと出てくるかのレベルの設備がここで出てきます。



2人用は手前です。お客さんの乗降の関係で博多に着いてから撮ったものですが、4人用のシートを2人用にコンパクトにそのまま合わせたシートになっていました。



3号車はこの他、6人用の畳敷きコンパートメントが用意されていて、こちらは意外にもファミリー層の利用が多い個室でした。1号車のコンパートメントはこの後出しますが、1号車とは違いロングシートベースの個室になっています。



車外から見ます。3号車の個室は、このようになっています。



対して、1号車の個室は6人用と4人用のボックス席が並びます。1号車はベースとなる内装の色が3号車とは異なり、大分の温泉や火山をイメージした赤系の色となっています。これは6人用の畳個室で、当日はやはり家族連れの利用が多かったです。



4人用はこちら。明るい内装に仕上がっています。



そして当日、管理人が乗ってきた席は、こちらの1号車にあるソファー席です。3人掛けのウルトラハイバック仕様で、乗り心地は満点。パンフレットや予約サイトでは、博多へ向かういちろくの椅子の向きが逆になっていますが、このソファーシートは回転できる構造になっているので、進行方向に向けて常に前を向けるようになっています。当初、逆向きに食事を摂らなアカンのかなと不安もありましたが、安心しました。ソファーシートは3人用になっていますが、2人から予約ができます。



勿論、1号車の全席にもクッションがあります。やや硬めのクッションなので、背中や首に挟んで使うことも出来ますし、枕として使うとゴロ寝も出来る仕様なのです。



ソファー席は想像以上に間隔が広く、足元を余裕で伸ばすことが出来ました。元々のキハ47のシートピッチ(ボックスシート1区画あたりの間隔)は、調べたところ1470mmあるので、これを当てはめると、グランクラス(1300mm)やJALの国内線ファーストクラス(1350mmでAirbus A350仕様)よりもゆったりした足元となり、かなり豪華なものに変貌しました。

かんぱち・いちろくは、とにかく写真を今まで以上に撮りまくっていた乗車記になると思います。食事や車内販売、おもてなしなど、これからどんどん上げていきますね!!





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最終更新日  2024.05.06 12:32:00
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