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カテゴリ:JR九州D&S列車
乗車記は終盤戦です。天ヶ瀬からの様子を終点の博多まで一気にいきます。かんぱち・いちろくは往路のかんぱちが4時間40分、いちろくが4時間47分と、たっぷり楽しめるD&S列車になりました。復路は天ヶ瀬を発車し、日田を過ぎると残りもあと2時間ほどになってきます。 久大本線の沿線の中でも人口が多い日田には、かんぱち・いちろくとも停まりません(運転停車のみ)。日田に停めると旅行商品としてのバランスが崩れる以外にも、この列車のねらいやテーマがボケてしまうのでこれは止む無しでしょう。その間、2号車にあるスタンプを押しに行きます。 スタンプ台のすぐ脇には、食事を運ぶカートが。ランチョンマットと同じ柄がデザインされています。 スタンプは記念乗車証の裏に押します。右側のシールは、おもてなし駅での散策に使うためのものですが、コレクションとして取っておいても大丈夫です。なお、かんぱちといちろくでスタンプは異なるデザインになっていて、コンプリートするならば両方の列車に乗る必要があります。 日田を通過すると、30分弱でうきはです。ここで20分停車があり、地元のおもてなしや付近の散策が楽しめます。物販は地元のお菓子や特産品が主で、フルーツの産地で有名な場所だけに、季節の果物を使ったお土産が売られます。意外なことに梨の缶詰やお菓子が売られていました。物販以上に行列になったのはスタンプ台。これは車内で後から押せるので、久留米を発車後の運転停車の間にゆっくり押しました。 物販が済むと、停車時間の間に撮影をする方が多かったです。快晴の1日になったので、良い構図で光量のしっかりしたよいアングルの写真が結構撮れました。 編成写真です。真ん中のキハ125改造のラウンジ車の幅の違いがすぐに分かります。2R形は異なる車両を改造した珍ドコ編成になりました。 側面のデザインは、久大本線の路線図を表していることをこの乗車記の1回目でも確認をしました。その中でもロゴが入った大きな丸が所々に点在してますが、これは停車駅とおもてなし駅を表したものなのです。久留米から大分までを車体に沿って辿っていくと、停車駅が実は分かるようになっています。 うきは駅の駅舎。結構年期が入ってます。この近くには美肌の湯として名高い原鶴(はらづる)温泉があり、タクシーで10分ほどで行けます。最寄は1駅先の筑後吉井ですが、この駅からもアクセスは可能です。 停車時間の20分はあっという間。うきはを発車後、いちろくの車内販売は久留米停車後の15時までとなります。カウンターに置いてある左の竹かご、この中はアイスクリームなどではなく、レジなどの機械が入っています。清算はここで行います。キューポでの支払いもできますので便利ですね。 カウンターには沿線の工芸品が並び、簡単なギャラリーを併用した形です。こちらは別府の竹細工で、軽くて丈夫で劣化しにくいのが特徴です。 そして、代表的伝統工芸品が小石原(こいしわら)焼と小鹿田(おんた)焼。どちらも飛び鉋を使った独特の模様が特徴で、小鹿田焼の方が切り込みが深いのがお分かり頂けるかと思います。小鹿田焼はななつ星で使われる食器にも採用されていて、世界一の民陶と評価されたほど完成度が高いのです。英国の陶芸家、バーナード・リーチ氏が紹介したことで、これら2つの兄弟窯は世界で知られる存在になっていきます。 うきはから久留米までは耳納(みのう)連山の北側を走ります。小麦の生産が盛んな地域でもあり、小麦畑が線路沿いに並びます。田主丸を過ぎると、徐々に住宅地が増えてきて久留米市内に。15時前に久留米に到着。ここで、新幹線に乗り継ぐ客が一部降ります。久留米からは鹿児島本線の定期列車を縫うように走行。途中、鳥栖、基山、二日市で運転停車を行い、定期特急の待ち合わせもあります。運転停車の駅では結構駅撮りでも写真は撮りやすい方だと思います。 基山で運転停車中の1コマ。ラウンジで旅の振り返りが10分程度あり、参加者には金平糖が配られるみたいでしたが、管理人は座席でゆっくりしていました。二日市を過ぎると、担当したアテンダントさんから乗車御礼が。「かんぱちでもお待ちしています♪」。これは有難かったです(^-^)。リピート乗車は確実になりましたが、次回は嫁さんと2人で決めてからですね。いちろくは南福岡を通過後に最後のアナウンスがあり、旅の締めくくりとなります。博多到着前には、竹下の電留線にななつ星が泊まっていることが多いので、旅の記録に是非。 15時47分。終点の博多に到着です。5時間近い長旅でしたが、時間を忘れてのんびりと過ごすことができました。別府~博多間は36ぷらす3の青の路も運行している区間ですが、使い分けできる選択肢が増えたので、目的に応じて2つのD&S列車を乗り比べても面白いと感じます。水戸岡さんデザインの列車もよいですが、IFOOのデザイン力の高さを実感した旅になったなあと。次回はアテンダントさんが一押ししてくれたかんぱちで往路を辿りたいですね。恵良での八鹿のお酒の振る舞いは是非とも味わってみたいものですし、食事やおもてなしのバランスが取れている列車なので、夏にリピート出来れば祭りの時期と丁度合いますし、その前に定期の仕事をしっかりと頑張るモチベーションになりました。お土産やグッズもゲットできたので、満足度は高かったです。次も乗りますよ~(^~^)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.17 23:10:51
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