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保育現場では、「か~し~て」の回答は「い~い~よ」であることが推奨される。
でも、周知のとおり、そんなスムーズな交渉が実現することは滅多にない。 先日も、Nちゃんが使っていたおもちゃを、コソッと横取りして遊び始めたTくん。 それを見つけたNちゃんが「かえしてーーーーー!!」と叫ぶのも無理はない。 しかし、Tくんは「だって、つかってなかったし!」(←語尾、いまどきの子)と言って譲らない。 そんなとき、Tくんに向かって「”かして”っていわなきゃダメでしょ」と正論をぶつけたところで、Tくんがあらためて「か~し~て」と言い、それに対してNちゃんが「い~い~よ」という確率はゼロに等しい。 ああ、そんなとき・・・ 「じゃ、ほかのことしてあそぼうか」 とNちゃんに声をかけると、思いのほかすんなり「うん」と言って、ほかの遊びを始めたので、聞こえよがしに「きっとTくんは、あそびおわったらかえしてくれるよ」と声をかけると、それを耳ダンボで聞いていたTくんは、ほどなくしてNちゃんにおもちゃをかしてくれた。 めでたしめでたし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月26日 16時02分39秒
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