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前回、名前の機能は聞いた者の心の中にイメージを現出させることだとお話しました。 そのためには、名前がイメージに良く合うことと、 特徴や機能をよく表していることが大事です。 前回紹介したブログ(名前には不思議な力が宿るという話)でも触れていましたが、プログラミング言語Rubyの設計者であるまつもとゆきひろ氏は「名前重要」という言葉を何度も口にしています。また、氏は名前に関して面白い発言をされています。
このように名前は「果たすべき役割」を表す必要があると強調しています。物を創造、設計するという仕事をしている人には物の名前を適切に決めることが如何に重要かが実感できるのでしょう。 装置、機械ならばその機能を表す名前を付けますが人間ならどうでしょう。 人間の場合は機能ではなく使命、立場、役割(仕事)、役職がそれに相当するものになるでしょう。 「保護者」、「お客様」、「生徒」などはある立場の人々を表しています。 重要な役割などは固有名詞のように使われる事もあります。 たとえば、昔の大名などは通常、官職名で呼ばれていました。織田信長は上総介(「かずさのすけ」上総国の次官に相当)や弾正忠(「だんじょうのだい」警視庁の役職に相当)ですし、秀吉は筑前守(「ちくぜんのかみ」筑前国の長官)だったりします。もっともいずれも武家官位ですが。 苗字や名前があっても通常はたんに「社長」、「先生」と呼びかけたりするのは人をその役割で呼ぶのが自然だからでしょう。役割を名前にするのが良いといっても、名前を付ける誕生時から、普通は将来の仕事は決まっていませんし、皆が役職に付くわけでもありません。 人の名前は日常的な役割・仕事というより人生に於いての役割・仕事がふさわしいと言えるでしょう。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.12 20:09:59
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