カテゴリ:歴史/考古学/毛人
鏑川上中流域弥生末期~古墳前期土器編年見直し試行のつづき
『南蛇井増光寺エリアの土器(分類試行)』(おぢさん) 鉢の分類も基本的に「太田地域編年」[1]の分類に従う。 「太田地域編年」の鉢などの分類[2] 各分類の定義は以下リンクの「成塚向山」シートを参照。 鏑川上中流域弥生後期4期~古墳前期土器分類 基本的には上記の分類に従うが、樽系の鉢に相当すると思われる「鉢A」については下記のように細分する。 底部の各形態のサンプルを示す。 上から「1.平底」「2.突出底」「3.丸底」。 「2.突出底」では底部の厚みがやや厚くなる傾向がある。 上記分類で南蛇井増光寺C区のサンプルとして抽出した鉢を分類試行した結果、サンプル土器106点のうち13点の鉢・小型鉢の分類結果は以下の様になった。またサンプル土器には有孔鉢が1点含まれており太田地域編年の有孔鉢A1(「太田地域編年」の図参照)に相当するものだった。 底部の形態により細分する際に、迷ったのが平底と突出底の区別だった。以下の図の上段を平底と判定し、下段を突出底と判定した。微妙で明確に基準は示せないが、これらの形態が境界という認識で判断する。 また湾曲度の「M.直線的に開く」と「N.強く内湾」も基準が必要だと感じた。下図の左側を「N.強く内湾」、右側を「M.直線的に開く」に分類した。左2段目は「N.強く内湾」で問題ないが、それ以外は境界線上だが印象で分類する。 [1] p.448-471、深澤敦仁 2008「太田地域における古墳時代前期の土器編年試案」 群埋文『成塚向山古墳群』 [2] p.455、深澤 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.22 17:00:55
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