|
テーマ:日々自然観察(9998)
カテゴリ:うちの植物たち
家の西側に面した窓の外に、株立ちのクロモジ。
夏には、ちょっとした涼しさを演出してくれる。 ![]() 4月になって新葉が開き始める頃、よーく見ると はねつきの羽根のように上向きに伸びた葉の集まりの根元に小さな花が・・。 ![]() 下向き加減に、寄り集まって・・色もやさしい黄緑で目立たない。 ずいぶんと恥ずかしがりの花。 ![]() 大きくして見たら、透明感のある花弁は 組織の切片を顕微鏡で見てるみたいな、ちょっと不思議な質感・・。 クロモジは、雌雄異株。 うちのは・・めしべの柱頭がぴゅんと飛び出してるから、これ、雌花と思われ。 うちの子はメスの木だね。 ![]() クロモジの若い枝は緑がかっていて、黒い斑がでることが多いそうな。 黒い斑は、地衣類の何からしいんだけど その黒い模様を文字に見立てて「黒文字」と呼ばれるようになったとか。 ![]() ・・・黒い斑は確かにあるけど、文字には見えにくい(^^;) 緑がかっていた枝も、成長につれて褐色~黒っぽくなって 特有の模様が出てくる。 ![]() もっと古くなると、ざらざらした灰色の樹皮に変わる。 ![]() クロモジはクスノキ科の木で 枝や葉を傷つけると、クスノキに似たさわやかな芳香が。 その上、殺菌作用も持ってることから 昔から、日本人はクロモジのお世話になってたらしい。 平安時代の貴族は、お風呂にクロモジの枝葉を入れたり 細い枝の先をブラシ状にして噛んで歯磨きをしたり 先を削って楊枝にしたとか。 今でも、高級な楊枝として使われていて 茶道で使う「菓子楊枝」そのものを「くろもじ」と呼ぶこともあるそうな。 ![]() 楊枝の他にも、枝葉、樹皮は 皮膚病によい入浴剤として、石けんや香水の香料として意外に身近にあるかも。 根皮は釣樟(ちょうしょう)という急性胃腸カタルや脚気に効く生薬。 養命酒にも入ってるそうな。 働き者のクロモジの花、つつましさがなおさら愛しいね(*^-^*) ◆◆ クロモジ ☆ 豆知識 ◆◆ ■学 名 : Lindera umbellata ■和 名 : クロモジ(黒文字) ■英 名 : Benzoin、kuromoji ■分 類 : クスノキ目 クスノキ科 クロモジ属 ■原産地 : 日本。本州、四国、九州などの低山に分布 ■タイプ : 落葉低木 ■開花期 : 3~4月 ■樹 高 : 2~5m ![]() クロモジ 株立ち 1.8m ![]() ★アロマテラピー★エッセンシャルオイル(精油)★彡☆生活の木・Tree of life☆彡心と身体の健康に役立ててください!! ■エッセンシャルオイル■和精油・クロモジ 1mlEoil-kurom1 ![]() 【生薬】黒文字(クロモジ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[うちの植物たち] カテゴリの最新記事
|