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健康、長生き、アンチエージング

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2006年09月16日
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カテゴリ:疾病

臓器移植を可能にするには、ドナーの存在が不可決である。

しかし、そのドナーの遺族自体が世間の無責任な非難の声に苦しめられている。

世間の人はいろいろと言うものである。

ドナー遺族にも精神的支援が必要である。


臓器提供した妻の写真を見るAさん(北海道の自宅で)

 「天国で見守っているご主人のためにも元気を出して下さい。私たちが、こうして出会えたのも、ご主人のおかげです。なんでもご相談下さい」

 亡くなった妻の臓器提供に同意した北海道の男性Aさん(71)は、同じ境遇の人たちに手紙を書く。その数は年に200~300通。臓器提供者(ドナー)の遺族で作る「ドナーファミリーの会」事務局を務める。

 Aさんの妻は数年前、自宅で倒れ、意識を失った。救急車で運ばれ、くも膜下出血と分かった。

 一時は意識を回復したが、入院後も2度、出血を繰り返した。「回復の可能性は99%ないと思います」。医師の言葉に、Aさんは「ぜひ妻の臓器を提供させて下さい」と、ドナーカードを提示した。

 Aさん夫婦がカードを所持していたのは、二男(40)の病気がきっかけだった。

 二男は小学生のころから腎臓病を患い、高校3年で人工透析を始めた。大学入学後に病状が進み、緊急の透析のため病院に駆け込むことが何回もあった。

 「親としてできるのは、これしかない」と、妻は2個の腎臓のうち1個を二男に提供した。移植を受けた二男は、それまで全く出なかったおしっこが、手術直後に出るようになった。

 妻は移植医療で得た幸せに感謝し、「私が脳死になった時は、臓器を使ってほしい」と、自らの誕生日に、Aさんとともにカードに署名した。

 くも膜下出血になった妻は脳死判定を経て、入院2週間目に肝臓と腎臓を提供した。Aさんは「妻との別れはとても悲しいことだったが、苦しんでいる人に贈り物をすることができ、悲しみは喜びに変わった」と話す。

 二男は、人工透析装置を操作する臨床工学技士となり、腎臓病患者の医療に携わる。

 日本臓器移植ネットワークが2002年2月、臓器提供者の遺族に呼びかけて会合を開いた。参加したAさんは、耐え難い心の痛みを抱える家族がいることを知った。

 臓器提供は無償の行為なのに、近所から「臓器を売ったのか」と冷たい目で見られた人。親類から「亡くなった子の体を(臓器提供で)傷つけるとは何事か」と責められた両親......。

 「悩みを遠慮なく打ち明け合える場が必要」と、Aさんは翌年、ほかの遺族とともに「ドナーファミリーの会」を設立した。札幌市で今月開いた4回目の集いには、11遺族が参加した。

 Aさんは「国は、臨床心理士ら専門家によるカウンセリングなど、ドナー家族を支える体制を整えてほしい」と話している。

 臓器提供者 日本臓器移植ネットワークによると、脳死判定されたのは48人。昨年末までの41人では働き盛りの41~50歳が最も多く全体の24%を占め、51~60歳の22%が続く。脳死になった原因は、脳出血など脳血管障害が68%、交通事故などによる頭部外傷が20%。

[提供:読売新聞]





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最終更新日  2006年09月16日 07時25分53秒
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