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健康、長生き、アンチエージング

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2006年09月23日
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カテゴリ:疾病

大腸がん手術も出来れば、開腹ではなく内視鏡による切除が出来るに越した事はない。

しかしその技術には医療機関によってかなりの差があり、患者としては経験豊富な施設を選ぶことが重要である。


「先生のおかげで助かった」と話す金坂さん(左)と担当医の石田さん(昭和大横浜市北部病院で)

 直腸がんの手術を17年前に受けた横浜市の金坂由夫さん(75)は、昨年夏、今度はS状結腸に約1センチのポリープ型のがんが見つかった。

 診断は「粘膜下にがんが及んでいる可能性が高く、内視鏡では取りきれないため手術が必要」。だが、前回の手術で腸管と周囲の血管を広く切除しており、再び手術を行うと、直腸の下部まで血液が十分に行かない恐れがある。そのため、主治医は「直腸を切除して人工肛門(こうもん)を設けるしかない」と告げた。

 「本当に、内視鏡で取れないのだろうか」。金坂さんがかかりつけの内科開業医に相談すると、「診断技術には差がある。セカンドオピニオン(第二の意見)を聞いたほうがいい」と、横浜市都筑(つづき)区の昭和大横浜市北部病院を紹介してくれた。

 担当した同病院消化器センターの外科医、石田文生さんは、治療方針を決めるため、内視鏡検査に立ち会った。

 検査室のベッドに横たわり、モニターに映る自分の腸内を見ていた金坂さんは、不安でいっぱいだった。内視鏡が腸管を進み、がん化した腫瘍(しゅよう)が映し出されると、石田さんの表情が険しくなった。

 まばたきすら惜しむように、石田さんは拡大した腫瘍の映像を見つめる。5分、10分と時が流れた。金坂さんの胸が高鳴る。その時、石田さんがあまりにも意外な言葉を口にした。

 「これ、取れますよ」

 数分後、金坂さんのがんは、粘膜の下に生理食塩水を注入して腫瘍を持ち上げ、根元を焼き切る内視鏡的粘膜切除術(EMR)で取り除かれた。すぐに、切除した腫瘍の病理検査が行われ、石田さんの見立て通り、がんは粘膜内にとどまっていることが確認された。

 がんが、どの程度まで食い込んでいるかは、切らないと正確には分からないことが多い。だが、同病院副院長の工藤進英さんらの研究で、腫瘍表面の微小な凹凸などの状態から、進行度がかなり正確に予想できるようになってきた。

 石田さんも、腫瘍の"顔つき"から悪性度を判断するこの方法で、内視鏡切除に踏み切った。

 「医師の技術差を、身をもって知りました」と金坂さんは笑顔で話す。

 がん化する恐れが少ない小さなポリープを切除する病院は今も多いが、正確な診断のもと、がんを内視鏡で積極的に切除している病院は限られる。

 「がんの内視鏡切除件数は、病院の技術力を知る重要な手がかりの一つ」と石田さんは語る。

 内視鏡切除件数が多い主な病院

 (昨年実績、読売新聞調べ) 

 国立がんセンター中央(東京)266件

 横須賀共済(神奈川)209件

 県立静岡がんセンター(静岡)192件

 昭和大横浜市北部(神奈川)171件

 日立総合(茨城)166件

 広島記念(広島)162件

[提供:読売新聞]





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最終更新日  2006年09月23日 06時28分54秒
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