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健康、長生き、アンチエージング

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2006年11月01日
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カテゴリ:疾病

閉塞性動脈硬化症の場合、足の切断を迫られる場合もある。

しかし、人工血管で血流を回復させるなど、医療機関の技術に差があり、切断をしなくてもよい方法をできる施設もある場合がある。

患者としては足を切断すればその後の不自由な生活を一生続けることなるので、慎重によりよい医療機関の選択が重要である。


手術後に病院内を歩く月川さん(慈恵医大病院で)

 「右ひざから下の切断が必要です」今年7月、医師にこう言われた長崎市の会社員、月川智子さん(44)は、地獄に突き落とされた思いで、悲しくて一日中、病院のベッドで泣き続けた。

 その1か月前、靴擦れのような右足の傷がなかなか治らず、急速に悪化。小指が壊死(えし)し始め、地元の病院で、すぐに入院を勧められた。右足へ続く動脈が腹部と太ももの2か所で閉塞(へいそく)し、つま先にまで十分な血液がいっていないことがわかった。

 閉塞性動脈硬化症。わずかの間に歩行は困難になった。壊死は広がり足の裏は骨まで露出、医師は「治療法はない」と切断を宣告した。

 インスリンが出なくなる1型の糖尿病は中学生の時から。動脈硬化が進みやすい条件はあった。思えば、歩くと右足が痛む「間欠性跛行(はこう)」の症状は4年前からだが、きちんと診断されてこなかった。

 月川さんは、足を守る方法はないかと、本やインターネットで調べ、米国の大学で血管外科教授を務めてきた大木隆生さん(44)が、母校の慈恵医大(東京都港区)に教授として帰国したばかりと知った。

写真の拡大 写真

 8月、最後の望みを懸けて車いすで家族と上京。エックス線の画像を見た大木さんは、向き直って言った。「これは治ると思います」。月川さんは家族と抱き合って喜んだ。

 動脈の狭さくは、右足の2か所以外に、左足の付け根付近にもあった。この部分には、血管を広げるステント(網状の筒)を細い管(カテーテル)で入れて血流量を確保。2本の人工血管を動脈につないで、狭くなった部分を迂回(うかい)し、右足の血流を回復させた。

 手術は全身麻酔で約4時間半。壊死が進んでいた右足の外側の指2本は切断したが、足は残り、痛みは消えた。手術後、歩いてみると、指を失った影響は意外と少なかった。月川さんは「こんなに歩けるとは思っていなかったので、言葉にならないほどうれしい」と満面の笑みを見せる。

 米国では足の動脈の閉塞を迂回させるバイパス手術は毎年11万件、ステントを入れる手術は20万件が行われているが、日本ではその15~20分の1。大木さんは「手術数が少ない日本では、手術で血流が回復できることが、あまり知られていません。ぜひ、多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 月川さんが受けた手術

〈1〉狭くなった左足の動脈をステントで広げる

〈2〉左右の動脈を人工血管でつなぎ、血流が乏しい右足に左足の動脈から血液を流す

〈3〉右太ももの詰まった動脈を迂回する人工血管のバイパスを作る

〈4〉壊死が進んだ右足の外側の指2本を切断する

[提供:読売新聞]





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最終更新日  2006年11月01日 06時12分18秒
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