あむりたのしずく

気温も、空模様も、気まぐれな　春のお天気・・・


朝、目覚めてから、その日の空気を肌で感じ、

さぁ、今日は何を着ようかな～？

子供には、何を着せようかな～？

なんて考える、ちょっとしたひと時が、いとおしく思えます。


子供たちが春休みのため、

ぱたぱたと慌ただしい、タイムスケジュールから解放されて

一日が、ゆっくりと過ぎていくように感じられます。


子供たちと話したり、遊んだり、一緒に過ごす時間が増え

彼らの思いや、成長に気づかされる、素晴らしい機会になっています。

ありがたいことですね。




私たちは、普段、つい時間に追われるように生活しがちですが、

それは、ただ単に、長いこと　そのやり方に慣れているからです。


過去から未来へと永遠に続いていく、直線的な時間の流れは、

この物質世界という限られた視野から見た、一つの認識にすぎません。


この「時間」というものの　曖昧さ、不確実さに

きっと　多くの方が　もう気づいていることでしょう。


意識をどう使うかによって、また必要に応じて

時の流れは、一人一人、いかようにも変化するからです。




みなさんも経験があると思いますが・・・


つまらない授業や朝礼などは、なかなか時間が経たず、

楽しい週末は、あっという間に過ぎ去り、

間に合うはずの電車に、どういうわけか乗れなかったり

渋滞で、絶対遅れそうな待ち合わせに、なぜだか間に合ったり。

時間はまるで、伸び縮み自由なゴムのようです。



また、命にかかわるような突然の事態に遭遇したとき

日常の時間の流れを超えた、「瞬間に在る」状態に、ポンッとシフトします。

それがどんな感じかと言えば・・・



高速道路で、父の運転する車が、車線変更してきた大型ダンプに接触し

弾き飛ばされて、回りながら中央分離帯に突っ込むという事故にあった時。


私は小学生でしたが、その瞬間、音が消え、思考が消え、

コマ送りのスローモーションで起きてくることを、

恐れも不安も何も感じず、ただ見つめていました。

車がぶつかり、停止して、やっと音が戻り、再び時の流れが始まったように感じました。



また、津留さんのセドナツアーに同行した時のこと。


グランドキャニオンでキャンプし、帰路、ホーストレッキングを楽しむことに。

でも調教の行き届いた牧場の馬ではなく、ネイティブアメリカンと暮らす

ワイルドな馬たち（笑）

とにかく、我先にと、走り出します。


細い登り道に差し掛かると、私の乗っていた馬も含め、

数頭が先を争って、突進していきました。

その時、一番端にいた私の馬が、道を踏み外し、馬体が傾きました。

私は落馬し、その上に馬が倒れ込んできました。


馬から落ちていく様、地面に投げ出され、その上から、ゆっくり倒れ込んでくる馬。

すべてがコマ送りのスローモーション。マトリックスのような。

やはり音はなく、恐れも、痛みも何も感じません。

ただ「ああ、落ちていくなぁ・・・馬が倒れてくるなぁ・・・」と

瞬間、瞬間を眺めているだけ。


いずれも、幸いと言いますか、奇跡的にと言いますか（笑）

車は廃車になったものの、家族も私も大きなけがはなく。

倒れたお馬さんも私も、打撲程度で済み、またトレッキングを続行したのでした。




ちょっと話がそれましたが・・・

要するに、「時間」というものは

不変の、絶対的なものではないということです。


この世で、生活をしていくためには、時間の感覚は必要かもしれませんが

それに捕らわれず、縛られず、

今この瞬間を大切に、生きていきたいですね。