カテゴリ:映画
日本アカデミー賞が発表された。
最優秀作品賞に「新聞記者」が選ばれた。 そして最優秀主演男優賞に松坂桃李、最優秀主演女優賞にシム・ウンギョンと、「新聞記者」に出演した二人。シム・ウンギョンは選ばれると思わなかったと号泣したけれど、私も、まさかこの作品が選ばれることはないだろうと思っていた。 以前、ブログにこの映画のことを書いたけれど、フィクションだけれど、実際の加計問題や伊藤詩織さんの事件を連想するような内容。素晴らしい作品だったけれど、作品を作るのも、出演するのも勇気がいっただろうと思えた。 松坂桃李が、「いろんな情報があるけれど、自分の目で、自分の判断で、意思を持とうよ、というこの作品のメッセージに共感して出演を決めた」という風な内容を語っていたけれど、たぶん横やりも何度も入っただろうけれど、力を合わせて乗り切って来たんだろう。 優秀賞に、この作品を選んだ人たちも、忖度せずに、自分の意志でこの作品を選んだんだろうなあと嬉しくなった。 それと同時に、この映画を選べるということは、ちょっと社会の流れも変わってくるかもと思えた。 モリカケに続いて桜も文書破棄。「意味のない質問」とヤジを飛ばす横柄な態度。 先手先手と言いながら、北海道知事の真似をしたように見える、唐突な全国一斉小中高の休校。 もう一週間早く通達していれば、準備もできるだろうに、子どもたちも先生たちもバタバタだ。 自分が勤めていたころのことを考えると、学年最後の一か月ってとっても貴重だ。 先生も生徒もいい思い出を作ろうと計画し、準備し、その成果が大きな糧となる。 そういう取り組みが、勝手にプツンと切られ、失望感は大きいだろうし、大きな傷を残す子もいるだろう。 そして、共働き家庭、ひとり親家庭など経済的な問題や、給食が大きな栄養源になっている子もいる。 そんなことを、ちょっとでも考えたんだろうか。議事録もなく、専門家への相談もない。誰も意見する人がいないのか、まるで裸の王様のように感じることがある。 検察官の定年延長をごり押しし、三権分立まで崩そうとしているし、このままでは危ないと思えてきたのだろう、最近、安倍政権を不安視するメディアが増えてきたように思う。 作品賞を取ったら、また再上映して、多くの人に見てもらえるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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