カテゴリ:本
光文社 サム&チャック・ジアンカーナ著・落合信彦翻訳 著者のサム・ムーニー・ジアンカーナは、チンピラからシカゴ・マフィアの大ボスになった暗黒街の男。 チャック・ジアンカーナはその弟で、これも暗黒街のボス。 ムーニー亡き後に、チャックとその息子サムがムーニーから聞いていた話を本に仕上げたもの。 原題は、裏切りを意味する「ダブル・クロス」。 ケネディー暗殺の真実などを書いた、落合信彦の翻訳。 禁酒法時代に、ジアンカーナと手を組んで暗黒街の商法で大もうけをしたのが、 ケネディー大統領の父、ジョセフ・ケネディー。 ジョセフは、息子を大統領にしたいがために、ジアンカーナの手を借り、 息子が大統領になればマフィアの取り締まりが緩やかになる、 という約束をする。 しかし、大統領も、司法長官になった弟のロバートも、 マフィアつぶしにさらなる力をそそいだ。 その結果の、大統領暗殺、ロバート暗殺である。 50年前のアメリカ。 フランクシナトラや、マリリンモンローの名も出てくる。 アメリカは暗黒街の組織によって動かされていたことが分かる。 この本を読んでいると、日本の暴力団の可愛いこと・・・と感じる。 地下街から、FBIやCIAを動かし、不要な人物は抹殺し、 さらには大統領を使って国の政治までをも動かそうとしたのがマフィアだ。 ムーニーは、上院外国要人暗殺調査委員会の証人として出頭する直前、 自宅で殺されている。 ムーニーを必要としない人物の力が働いたのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|