まだ雪が降る。鉛色の空は水平線を途切れさせ、鈍色の海を溶かしている。時折朝陽が出て輝いた波が、沖の小舟を包み込んで、飲み込みそうになる。
小舟は向きを変えて、盥の如くに波間に消える。カメラを持つ私の指先も冷たいのに、網を手繰るのはいか程か。
朝の光がきらめいて水平線が二重になり凹凸になるのは何故?
黙々と作業をする老人
光が陰ると世界が変わる
小舟の老人は鳥と向き合って語り合うか
遥か沖合にある海と老人の物語
雪は何事もなかったようにブルーシートを包み込んで
鄙びた集落と陸に上がった舟に雪が降る3月21日の午前7時30分
海に出ることのない老人は、カメラを抱え雪の中、寒い寒いと言って家へ駆けこむのだった (^^;)
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