今年で8回目のLFJのテーマは『サクル・リュス/ロシアの祭典』。
初日はあいにくの大雨で、交通機関が止まったり遅れたりと大変。
幸い当方が乗車した電車は遅れなく、山の神とともに開演30分前に
東京国際フォーラムへ到着。
雨の影響で午前中は地上広場キオスクコンサートは中止で人出も少ない。
例年より当日買える公演も多く、やはりロシア音楽は欧州中央と比較し
ポピュラーではないのか。
まずはルネ・マルタン氏一押しでもある「カペラ・サンクトペテルブルク」の公演へ。
公演No.121
鑑賞日:2012年05月03日(木・祝)10:45開演
入場料:2,500円(S席6列目下手側)
会 場:東京国際フォーラム ホールB7
出演:
合唱)カペラ・サンクトペテルブルク
指揮)ヴラディスラフ・チェルヌチェンコ
曲目:
ボルトニャンスキー:合唱協奏曲第3番
《主よ、御力により帝は楽しまん》
アルハンゲルスキー:幸いなるかな
チェスノコフ:我が祈りが叶わんことを、神は我らと共に
ロシア民謡:ああ、我が広き草原よ
民謡組曲
カリンカ
栄えある湖、聖なるバイカル
広い草原の上空には
感想:
当日券も残っており大雨の影響で空席が多いかと思ったが、開演時間には満席に。会場が暗くなり、合唱団登場。男性は黒のシャツとズボン、女性は白のワンピースでほぼ交互に2列で並び約60人。整列した所で白髪の大柄な指揮者登場。
ステージ両奥にはにはオルガンとピアノが置かれていたが使わず、指揮者が最初のフレーズを小声のファルセットで歌って音出し。
まずは1曲目からその音量と厚みに圧倒される。当方30年以上の合唱経験でこれまで聞いたことがない合唱。これだけの音量ならバランスが崩れそうなものだが低音パートが安定しており最後まで聞けた。発声と言うよりノド自身が強い印象。
出だしなど一部ずれを感じる所があったが、音楽演奏に全く不向きな残響ゼロのB7ホールでの圧倒的音量で気にならない。
各曲でソロやソリストが入るが、皆さん上手い。特に3曲目のアルトソロはその細身の体型とは異なる正に男声の歌声で素晴らいい。日本人にはいないでしょう。
ロシア民謡のバスソロの低音はさすがロシア。
アカペラでのロシア宗教曲と民謡の演奏はあっと言う間の45分。
もっと残響のあるホールで聞きたかった。もし教会で聞ければきっと音楽の世界観が変わるだろう。
ホールを出ても雨は降り続いており、地上のネオ屋台はパスし隣の東京ビルTOKIAのBUONO!でパスタランチ。
国際フォーラムへ戻って展示ホールキオスクでイズミノーツ(千代田区立和泉小学校ビッグバンド・クラブ)のジャス演奏を聞いて、グッズの買い物。
公式CDとチェブラーシカグッズを購入しホールAへ。
公演No.113
鑑賞日:2012年05月03日(木・祝)14:30開演
入場料:3,000円(S席17列目中央)
会 場:東京国際フォーラム ホールA
出演:
ピアノ)アレクセイ・ヴォロディン
管弦楽)シンフォニア・ヴァルソヴィア
指 揮)ジャン=ジャック・カントロフ
曲目:
チャイコフスキー:序曲、花のワルツ(「くるみ割り人形」 op.71aより)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 ト短調 op.40
感想:
管弦楽とラフマニノフのピアノ協奏曲が聞きたいと本公演を購入。
シンフォニア・ヴァルソヴィアはLFJ常連でこれまでに聞いたこともあり、今回も安定した演奏で「くるみ割り人形」を楽しめた。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は2番、3番はコンサートでも聞いたことがあるが4番は初めて。アレクセイ・ヴォロディンは30才代だが上手い演奏で、スクリーンに映し出されるその指使いが素晴らしい。ただ後半の盛り上がった部分では管弦楽に消されピアノが聞こえず残念。これはピアニストの所為ではなくホールAではあまりに広すぎることが原因でしょう。
今年も楽しめたLFJ。最終日の5/5には一番の楽しみであるラフマニノフ詩曲「鐘」を聞きに行く予定。
End