今日は朝から天気も良く、プログラム発表時から楽しみにしていたラフマニノフの詩曲「鐘」を聴きに東京国際フォーラムへ出掛けた。
公演No.314
鑑賞日:2012年05月05日(土・祝)16:30開演
入場料:2,500円(S席11列目下手側)
会 場:東京国際フォーラム ホールA
曲目・出演:
●ラフマニノフ:「晩祷」op.37より 第1番、第6番、第12番
合唱)カペラ・サンクトペテルブルク
指揮)ヴラディスラフ・チェルヌチェンコ
●ラフマニノフ:詩曲「鐘」op.35
ソプラノ)ヤーナ・イヴァニロヴァ
テノール)スタニスラフ・レオンティエフ
バリトン)パヴェル・バランスキー
合 唱)カペラ・サンクトペテルブルク
管弦楽)ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮)ドミトリー・リス
感想:
1階席はほぼ満席。開演時間となり合唱団登場。今日は男声上手、女声下手に別れ3列各10名ずつで合計約60名で整列。指揮者登場し、音叉を使いハミングで音出し、合唱団もハミングで音取り。
アカペラで「晩祷」から1、6、12番を演奏。美しい響きがある曲で途中のバスソロもよく響く。プログラムにも50年埋もれていた曲を指揮者が取り上げ再評価されたとあるように、歌い慣れているようで、5/3も全曲演奏の公演もあり、Aホールにも係わらず素晴らしい演奏を聴くことが出来た。
指揮者が退場すると、管弦楽が入場。ハープ、ピアノ、チェレスタ、ティンパニ、鉄琴、そして鐘もある。ソリストと指揮者が登場。
ラフマニノフの詩曲「鐘」はフィギュアスケートの浅田真央が使った前奏曲嬰ハ短調とは全く違う曲でエドガー・アラン・ポーの詩をロシア詩人のコンスタンチン・バリモントがロシア語に訳したものに曲が付けられている。
4つの楽章からなり、第1楽章「銀の鐘」が若さの輝きを歌い、第2楽章「黄金の鐘」が聖なる婚礼に鳴り響き、第3楽章「真鍮の警鐘」が激動の騒乱を告げ、第4楽章「鉄の鐘」が弔いの悲しみを告げる。前半と後半で曲想が大きく異なる。
第1、2楽章はラベルを思わせるように華やかな演奏だが、第3、4楽章は暗く重い曲で最後はバリトンソロで棺の中で平穏が訪れる。
素晴らしい演奏になったのは合唱の力が大きかったと思う。このように日本では滅多に聴くことが出来ない曲を楽しむことが出来るのもLFJの良さでしょう。
来年はフランス、スペインとのことで、フォーレの歌曲やビゼーのオペラが聴けそうで楽しみだ。
End