カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2013年2月23日(土)14:00開演 入場料:¥2,000 E席5階L2 【主催】(財)東京二期会、日本演奏連盟 2013都民芸術フェスティバル参加公演 《二期会創立60周年記念公演》 東京二期会オペラ劇場 ヨハン・シュトラウス作曲 喜歌劇「こうもり」 (全3幕/日本語訳詞上演) 会場:東京文化会館 大ホール 指揮:大植英次 演出:白井 晃 装置:松井るみ 衣裳:太田雅公 照明:齋藤茂男 振付:原田 薫 演出助手:家田 淳 舞台監督:八木清市 公演監督:加賀清孝 合唱:二期会合唱団 管弦楽:東京都交響楽団 出 演: アイゼンシュタイン:萩原 潤 ロザリンデ:腰越満美 フランク:泉 良平 オルロフスキー:林 美智子 アルフレード:樋口達哉 ファルケ:大沼 徹 ブリント:畠山 茂 アデーレ:幸田浩子 イダ:竹内そのか フロッシュ:櫻井章喜 感 想: ニューイヤーになるとヨハン・シュトラウスの音楽を聞きたくなるが、少し遅れて東京二期会でオペレッタ「こうもり」の公演があるとのことで、寒さが続く中、ボランティアの河川清掃を終えた後、上野まで出掛けた。 冒頭序曲から小気味良く、テンポの揺れやダイナミクスもあり、ワクワクしてくる演奏。 幕が上がると、アイゼンシュタイン家の居間が床と壁、家具で再現。第2幕のオルロフスキー公爵の舞踏会場は、舞台上の箱状のロビーが右に移動するとつながったダイニングルームが現れ、人々も左のダイニングルームへ移動し晩餐が始まる演出で音楽に合わせて途切れない。 第3幕の刑務所は舞台下手に事務所、上手に2階建ての牢屋でアルフレードが歌い続けている演出。 恒例のフロッシュの独り言も世相話は無いが、酔っぱらいの演技や途中指揮者が「東京文化会館」と声を出すなど、余り余分なセリフを入れずに物語中心で楽しめる演出だった。衣装も写実ではなく、女性は抽象的なデザインのドレスで面白い。 今回歌も日本語のため心配したが、当方の5階席まで皆さん良く聞き取れる発声で、流石東京二期会。女性陣は皆さん歌声はもちろんビジュアルも素晴らしく、演技含め十分に楽しめた。特にオルロフスキー役の林美智子は宝塚的なセリフ、演技で役にピッタリ。 東京都交響楽団は全体的にキビキビした演奏で、歌手とのバランスも良く、ワルツの溜めも感じられ、安心して聴ける演奏。 何と言っても全体を盛り上げていたのは、指揮者の大植英次で、ほとんど歌いながら指揮をし、歌手、オケの各楽器へ的確な指示を体中で出し続け、その指揮ぶりを見ているだけで楽しくなってくる。カーテンコールでも、自ら舞台で歌手たちを何度も呼び出して最後まで盛り上げていた。 昨年の大阪フィル音楽監督退官を期に国内他オーケストラを振り始めており、バイロイト音楽祭で「トリスタンとイゾルデ」を指揮したこともあり、今後首都圏でオペラ指揮を聴ける機会が増えそうで楽しみだ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.03.03 12:33:19
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