テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2013年5月18日(土)11:00開演 入場料:¥3,500 【主催】松竹 METライブビューイング2012-13 ヘンデル作曲 歌劇「ジュリアス・シーザー」 (全3幕:イタリア語上演/字幕付) 会場:109シネマズMM横浜 (シアター3) (MET上演日 2013年4月27日) 指 揮:ハリー・ビケット 演 出:デイヴィッド・マクヴィカー 美 術:ロバート・ジョーンズ 衣 装:ブリギッタ・ライフェンシュトゥール 照 明:ポーリー・コンスタブル 振 付:アンドリュー・ジョージ 合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団 管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団 出演: ジュリアス・シーザー(ジュリオ・チェーザレ):デイヴィッド・ダニエルズ クレオパトラ:ナタリー・デセイ セスト:アリス・クート コルネリア:パトリシア・バードン トロメーオ:クリストフ・デュモー 他 感 想: METライブビューイング2012-2013は初回「愛の妙薬」以降都合が合わず見られなかった(ヨナス・カウフマンの「パルシファル」は見そびれ残念。再演希望)のだが、12作品目の最終公演「ジュリアス・シーザー」は横浜で都合が合ったため横浜みなとみらいの109シネマズまで出掛けた。 定員150人のスクリーンに対し観客は1/3程度。前回同様に左右が空席の広々とした座席で、コーラ&ポテトを食べながら、前の観客の頭に悩まされることもなく、ライブビューイングならではのアップ映像で楽しめる。上映時間は2回の休憩を挟んで約5時間の長時間も、生オペラ鑑賞と比較し疲れは半分以下。 原作は紀元前1世紀のエジプトだが、今回の演出では19世紀の帝国主義時代のイギリスの設定で、エジプト軍が帆船、ローマ軍(=イギリス軍)は駆逐艦に飛行船、ピストルまで登場するが、舞台上の戦いは剣による殺陣が中心。エジプト軍の衣装はインドのマハラジャ風で踊りもインド風で面白い。 バロックオペラは、ゆっくりとしたテンポで繰り返しの曲が多いが、歌は勿論、振付や踊りを変化させ飽きさせない工夫されている。 クレオパトラ役デセイは歌は勿論素晴らしいが、ミュージカルスター並にダンスや動きも完璧にこなす。幕間のインタビューで2005年グラインドボーン音楽祭の本演出を見た時から出演を希望していたとのことで、数カ月前からヨガで体を鍛えたとのこと(通りで腕に筋肉が付いている)。衣装も赤、青のドレスに始まり、黒のドレスにサングラス、最後は中世ウエディングドレスと合計8回も変わり、舞台上で湯船に入っての生着替えまで披露されサービス満点。 男性主役はカウンタテノールだが、セスト役アリス・クートはメゾ・ソプラノでズボン役で迫力の歌唱。アリア間のレチタティーヴォの大声量で歌っているのは、会場の広さのためでしょう。 ヘンデル作曲にも関わらず言葉はイタリア語でジュリアス・シーザーもジュリオ・チェーザレに。そう言えばモーツァルトのオペラもイタリア語が多く、当時はオペラ=イタリアだったのでしょう。 5時間近くの公演もバロック・オペラに関わらず、最後まで飽きること無く楽しめた。 既に2013-2014シーズンの予告が入っていたが、ネトレプコの「エフゲニー・オネーギン」、カウフマンの「ウェルテル」など予定されており今から楽しみだ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.22 22:47:45
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