テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:コーラス
鑑賞日:2013年6月1日(土)14:00開演 入場料:¥3,000 L席 【主催】(財)びわ湖ホール びわ湖ホール声楽アンサンブル第52回定期公演 「合唱と室内オペラ―伝統から今日へ―」 会場:びわ湖ホール小ホール 指 揮:田中信昭 ピアノ:中嶋香 独唱・合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル 曲目 1.柴田南雄 作曲/北原白秋 詩 「三つの無伴奏合唱曲」 (1948) 1.水上 2.早春 3.風 2.野平一郎 採譜・編曲: 清元節 ≪卯の花≫(2007) 3.佐々木幹郎 台本/西村朗 作曲 室内オペラ ≪清姫-水の鱗≫ ~二人の独唱者、混声合唱とピアノのための~ (2011) (独唱)清姫:栗原未和 安珍:山本康寛 感想 前日仕事の関係で大阪へ出掛け、翌日帰りがけに聞けそうなコンサートを探した所、びわ湖ホール声楽アンサンブルの演奏会があるとのことで、梅雨の中休みの中、大津駅からびわ湖ホールまで途中三井寺(方向違い)へ寄り道しながら2時間掛かって到着。 会場は小ホール、ワンフロアー323席。時間となり場内暗転でアンサンブルメンバー登場。SATB4人ずつだが、前列女声、後列男声でパート配列はバラバラ。 指揮者は東京混声合唱団創立者で合唱界の大御所、田中信昭。まずはマイクを持って曲を紹介。 1曲目柴田南雄作曲「三つの無伴奏合唱曲」は自身の好みで取り上げたとのこと。練習の際、客席で聞いて素晴らしかったとのことで、そのまま客先へ降り、指揮者なしでの演奏。 立ち位置や会場の残響の影響もあって、溶け合った音として耳に届き、若々しい歌声とハーモニーの素晴らしさに酔いしれた。 2曲目の野平一郎 採譜・編曲「清元節 ≪卯の花≫」は、浄瑠璃の清元節をア・カペラ合唱に編曲したもので、歌詞に加え三味線、笛、太鼓部分も歌っており、中なか面白い曲になっている。出だしや和音が難しいため、指揮者は舞台上で振っていた。 25分の休憩を挟んで舞台上にピアノが運ばれ、合唱は2段、椅子と譜面台が出され、パート別に下手からSATBだが、ソリストが抜け、STは3人ずつ。 3曲目は室内オペラ 「清姫-水の鱗」。指揮者のMCで客席おられた作曲者の西村朗氏を舞台へ呼び、作曲者自らの曲紹介に加え、アリアでは拍手を入れてほしいとのこと。 安珍清姫の有名な物語を題材にしているが、最期が道成寺の火災で鐘に閉じ込められた安珍を助けようと蛇に変身した清姫が鐘に巻き付いたが、二人共焼け死に、安珍の魂が永遠に清姫に抱かれるとのストーリーに変わっている。 現代的な和音も多いが、旋律は美しく言葉に合っている。歌詞がはっきり聞こえてくるのは、歌唱の上手さでしょう。二人のソリストも上手く、特に清姫役の栗原未和は中域から高音まで響く声で、途中客席の後ろから入って歌った時は、ホール中が響いている様に聞こえた。 また音楽に合わせ、舞台背面のスクリーンに山村や水の流れ、炎や鐘が映されより分かりやすい。ホール客席側面のライトも使い更に効果を上げていた。 今回日本の合唱曲だけだったが、バラエティー豊かな選曲で、特に3曲めの室内オペラは、ピアノと少人数の合唱とはとても思えないダイナミズムで、十分に楽しむことが出来た。 また機会があればぜひ聞きに行きたい。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.06.09 17:54:40
コメント(0) | コメントを書く
[コーラス] カテゴリの最新記事
|
|