テーマ:好きなクラシック(2283)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2013年9月14日(土)14:00開演 入場料:¥3,000 D席3階 【主催】神奈川県民ホール、(財)びわ湖ホール、 (財)東京二期会、(財)神奈川フィルハーモニー管弦楽団、 (財)日本センチュリー交響楽団 共同制作オペラシリーズ 神奈川国際芸術フェスティバル 作曲:ワーグナー 楽劇「ワルキューレ」/「ニーベルングの指環」第一日 (全3幕、ドイツ語上演/日本語字幕付) 会場:神奈川県民ホール 大ホール 指揮:沼尻竜典 演出・装置:ジョエル・ローウェルス 衣裳:小栗菜代子 照明:喜多村貴 音響:小野隆浩(びわ湖ホール) 舞台監督:八木清市 管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団 &日本センチュリー交響楽団による合同オーケストラ 出 演: ジークムント:福井 敬 フンディング:斉木健詞 ヴォータン :青山貴敬 ジークリンデ:大村博美 ブリュンヒルデ:横山恵子 フリッカ :小山由美 ゲルヒルデ :田崎尚美 オルトリンデ:江口順子 ワルトラウテ:井坂 惠 シュヴェルトライテ:金子美香 ヘルムヴィーゲ:平井香織 ジークルーネ:増田弥生 グリムゲルデ:杣友惠子 ロスワイセ :平舘直子 感 想: 神奈川県民ホールが今年12月から来年9月まで耐震補強、外壁改修、屋上防水等の改修工事のため長期休館となる関係で来年3月の神奈川県民ホールとびわ湖ホール主催のオペラが半年早めての開催となり、ワーグナー生誕200年に因んだ「ワルキューレ」が演目とのことで、山下公園沿いのホールまで出掛けた。 今回の演出は特に現代に持ってきたりせず、原作通りの古代ゲルマン、神々の時代の設定。 プログラムの演出家のインタビューでは「ワルキューレ」は指輪4部作の2番目となることから、観客に分かりやすくするためジークムントやジークリンデの回想場面では歌詞に合わせ舞台奥に子供が登場、焼けた家等映画のカットように表したとのことだが、短すぎてかえって目障りな印象。歌詞だけ十分では。 1幕後半にフリッカを登場させ、ジークムントとジークリンデのやりとりを観ているとの設定を加えたとのことだが、元々神々なので2幕で登場し1幕の内容でヴォータンを攻めても違和感はなく、蛇足と思えてしまう。 また、神の剣ノートングが日本刀なのは意味不明。 まあ指輪物語は元々矛盾だらけのストーリーなので、細かい演出はどうでも良く、音楽が重要。 管弦楽は、管楽器に迫力不足を感じるものの、弦楽が美しく流石、神奈川フィル。ワーグナー楽劇の弦楽の美しさを認識できた。 歌手陣は東京二期会ベテランが多く安定しているものの、ヘルデン・テノール、ワーグナー歌手とは言いがたい。「ワルキューレの騎行」も迫力が足らない。歌手とのバランスと言う面では、抑えた管楽器で歌が消されること無く良かったか。その中でも、フンディング役の斉木健詞が力強いバリトンの声で良かった。 長いオペラであり、所要のため本日は2幕で退席。 日本人歌手のみによるワーグナー楽劇だったが、少々迫力不足も破綻する部分なくバランスが取れた演奏を楽しむことが出来のは、指揮者の沼尻竜典の功績もあるでしょう。 次回の共同制作はまだ公表はなく、改修後か。 それから神奈川県民ホールの改修では、バリアフリー対応としてぜひ3階席までエスカレータかエレベータを設置して欲しい。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.09.16 20:59:37
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