カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2014年2月7日(金)18:30開演 入場料:¥3,000 全自由席 1階7列 【主催】名古屋芸術創造センター 芸術創造センター招へい公演 高橋薫子ソプラノリサイタルin Nagoya ~マリンバ、ピアノと共に~ 会場:名古屋芸術創造センター 出演: ソプラノ 高橋薫子 マリンバ 石田まり子 ピアノ 天石佐保子 曲目: <第1部> ゆりかご(平井康三郎) 高橋薫子/天石佐保子 悲しくなったときは(中田喜直) 〃 むこうむこう(中田喜直) 〃 七つの子(本居長世/岩河智子) 〃 揺籃のうた(草川信/岩河智子) 〃 ムゼッタのワルツ(プッチーニ/サミュー) 石田まり子 「メリー・ウィドウ」よりヴィリアの歌(レハール) 高橋薫子/天石佐保子 <第2部> ノクターン 第20番(ショパン)天石佐保子 約束(ロッシーニ) 高橋薫子/天石佐保子 フィレンチェの花売り娘(ロッシーニ) 〃 赤ちゃんの歌(ロッシーニ) 〃 UTA IV for marimba(山川あをい) 石田まり子 クロリスへ(アーン) 高橋薫子/天石佐保子 もし僕の詩に翼があったなら(アーン) 〃 「ロメオとジュリエット」より私は夢に生きたい(グノー) 〃 <アンコール> ウラネバ? 高橋薫子/天石佐保子 アヴェ・マリア(グノー)高橋薫子/石田まり子 浜辺の歌(成田為三) 高橋薫子/石田まり子/天石佐保子 感 想: 昨年末に「フィデリオ」を聴いた名古屋芸術創造センター主催で高橋薫子のコンサートがあるとのことで、週末金曜日会社を定時即飛び出して地下鉄を乗り継いで開演15分前にホールに到着。 客席は2階を閉め、1階席(490席)のみの中、約7割程度の入り。首都圏でのソロコンサートはいつも満席なのだが、クラシック音楽辺境地の中部圏かつ、ウィークデー公演としては、まあまあの入りか。 MCでは「今回名古屋では初めてのコンサート、本ホールの招待で開けた」とのこと。 2年前に今回出演の3人による名古屋の喫茶店でのミニコンサートを聞きに行ったが、正式なソロコンサートとしては初めてなのでしょう。 客席が暗くなり、ピアニスト天石佐保子と供に水色のドレスで登場。第1部は、日本の歌を中心に、中田喜直「悲しくなったときは」や岩河智子の編曲が入った「七つの子」、「揺籃のうた」など丁寧に歌われ、思わず引きこまれてしまう。石田まり子のマリンバによるラ・ボエーム「ムゼッタのワルツ」の演奏を挟んで、レハール「ヴィリアの歌」は日本語での歌唱だったが後半の凄い盛り上がりで、客席を圧倒。 MCでは「このホールは音響が結構デッドだと言われたけど、練習では問題なかったですよ」との言葉通りで、オペラでは2千~3千人のホールでオーケストラの中で歌っても響く歌声を持ってすれば、余裕を持って、更に曲調を十分に表現する歌声を聴くことが出来た。 お仲間の石田まり子さん、天石佐保子さんは地元愛知中心に活動されており、客席はその関係で来られた方が多そうで、高橋薫子を初聴の方が多い様。 休憩中前席のご夫婦は「どんどん歌声が響いて来て、きっと幾らでも歌えるのでしょうね」の会話が聞こえて来て、「正しくそうなんですよ」と心の中で相槌。 15分の休憩を挟んで第2部は、天石佐保子のピアノによるショパンから幕が開き、イタリアとフランスの音楽。鮮やかな赤のドレスに着替え、ロッシーニ、マリンバの倍音を活かした素敵な「UTA」の演奏を挟んで、アーンの歌曲、最後のグノー「ロメオとジュリエット」は、客席を回っての歌唱。当方の席からは横や後ろ向いて歌う所を聴くことになるが、後ろ向きでも正面と同じように聞こえてくるのは、発声が素晴らしい証拠。正にベルカント。 何度も鼓膜が共振し、ホール中の空気を震わせる歌声で、拍手とともに「ブラーバ」の掛け声が飛ぶ。 横の客席からは歌声の素晴らしさ、驚きからため息も聞こえる。 アンコールは、3曲。ピアノ、マリンバと伴に「浜辺の歌」で静かに幕。 終演後は嬉しいことに出演者がロビーに出て来てお見送り。当方は高橋薫子さんと2年振りに直接お話しが出来て大満足。 こんな素晴らしいコンサートで入場料が3,000円にも係わらず空席があるのは残念。芸術創造センターさん、来年も呼んで頂き、ぜひ大々的に宣伝して下さい。 今回の演奏会プログラムに挟んであるチラシにもあったが、3/8小牧市の東部市民センターで高橋薫子さん主演で歌劇「奥様女中」の公演あり。 小牧市主催のクラシック鑑賞講座の一貫として行われるため、プロオーケストラも入って 入場料は何と1,000円! 客席を埋めるべく、周囲に宣伝中。 追伸:深夜はソチ冬季オリンピックの開会式のTV中継を見た。五輪の一つが開かなかったハプニング有ったものの、ロシアの歴史紹介ショーでイーゴリ公「ダッタン人の踊り」の合唱が流れ、男声合唱のアカペラ生演奏で国歌が歌われ、今でもロシア国民の中に合唱が息づいていることを感じた。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.02.12 22:07:59
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