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テーマ:旅の写真(3459)
カテゴリ:水彩画紀行
三浦半島の突端の三崎港は、 外洋の高波を城ヶ島に遮られ、 台風や風波を避けうる天然の良港。 「えの丸や 庄之助丸 春麗ら」 美しいヨットや、遠洋マグロ漁船があまた停泊。 澄んだ冬の陽が、漁船の光彩を波に映す。 柔らかい冬の陽射しを、楽しんでいるのは、 人間より、むしろ舟の方のようであった。 青い海、白い船の船体、喫水線の鮮やかな赤。 港は、画家にとって、色彩豊かなモチーフ。 船体が映る、風にゆらぐ波間の影がまた美しい。 パステル画 「初春の陽射し」 今は昔、絵の仲間との旅が楽しかった頃、何度も港を描きに行った。 山陰の舟泊は、倉敷の絵の仲間と、泊りがけで行った。 年末の忘年会バス旅行で行くと、はまちが一匹、土産についた。 四国の日振り島では、居酒屋で出会った漁師の家に泊めてもらって、 秘密の岩場に案内されて、皆で、メバルを100匹近く釣った。 鍋が空になると、魚籠からメバルを放り込んで、また煮て食べた。 房総の港は、船橋の絵の仲間の家に泊まって描いた。 友人の父親が昨夜作った「背黒鰯の一夜干し」を炭で、 焼いては食べ、焼いては食べして、一晩、飲み明かした。 炭火に乗せると、新鮮な鰯から油がジュージュー滴り、 そのあつあつの柔らかい鰯を、そのままほおばった。 あんなに、美味しい鰯はそれ以来食べていない。 今、気づいたけど、港の絵には、どれにも うまい魚、美味しい酒、にぎやかな団欒といった 絵の仲間との楽しい思い出が重なっている。 「酒の美味しさは銘柄ではなくて、 誰と飲んだかによって決まる。」 と言った人がいたけど、ほんとうですね。 デザイン・アート部門のプログランキング参加中。 クリックして応援してくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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