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2005年05月07日
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カテゴリ:翻訳者への道

そのM先生が小話を訳す宿題を出したのは、
生徒が正しく訳せるかどうかをみるのではなく、
いろんな文に出会わせ、ひたすら辞書を引かせることが目的だったのだと、
あとで思えるようになりました。

あるときM先生は、
「ひとつの単語を辞書で20回ぐらい調べれば、その単語が自分のものになる」
というようなことをおっしゃっていました。
当時の私は、なぜそんなに辞書を引かなければならないのかと思っていましたが、
今はよくわかりますし、とても重要なことだと思っています。

たとえば、ひとつの単語をひとりの人間というふうに考えてみます。
その人の写真と履歴書を見ただけでは、どんな人かはわかりませんが、
その人と実際に会って話をしたり、
いろんなシチュエーションで、その人がどんな行動をとり、
どんな反応を示すかをずっと見ていれば、そしてその時間が長いほど、
その人がどんな人かよくわかるようになりますし、
次はどんなことを言い、どんな行動をとるか予想できるようにもなってきます。

言葉も同じ。
辞書には訳語だけでなく、いろんな情報が書かれてありますが、
いろんな文章でその単語に繰り返し出会って、
そのたびごとに辞書に照らして考えていくうち、
その単語の「人となり」がわかるようになっていき、
やがて「やっぱり、この単語が出てきたな」と思えるようになります。
ここで重要なのは、それが辞書に書いてあるいくつもの訳語のうち、
どれを選べばいいかがわかるということでは決してないということです。

翻訳をする上で、言葉とどう向き合えばいいか、
幸運にもこの宿題とM先生を通じて、
その下地ができたのではないかと思っています。







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最終更新日  2005年05月13日 11時52分05秒
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