木に登っちゃうんです。
葉がお話してくれるんです。
葉によってお話が違うんです。
木から降りられなくなるんです。
食べる時間ももったいなくなるんです。
この感覚
わかりません?
私
そうでした。
本の世界に入ってしまうと
食べるのも面倒
トイレもぎりぎりまで我慢
睡眠時間も忘れてしまう
健康的な生活ではなくなってしまうのです。
今でも
時折
家事しながら片手と両目は本とか
駅で階段あがりながら
(他人に迷惑ですから
最後尾をゆっくりとですけれど)
(下がる時にはしませんよ
危ないから)
とか、
ここ数年間
極力
電車の中と
寝る前にしか読まないようにしているのですけれど
だってね
本代もばかにならない
本を置いておく所もばかにならない。
図書館で借りればいいって?
私、感染症に弱いから
他人が読んだ本は怖いのです。
リサイクルすればいいって?
私の後に読む家族がいるから
そういう形でリサイクル・・・
よかったぁ
「森の一番の古株、樹齢千年の巨木」に
巡り会っていなくて。
だって
「森のありとあらゆる伝説が葉の裏に書かれていて、そっと撫でるだけで、耳元でお話を聞かせてくれる。葉の語る話を聞きはじめると、そのままずっと聞き続けたくなって、ついには現実を忘れて、木から逃れられなくなってしまうんだ。みんな十歳前後で木に登って、それから二度と降りていない。もっぱら木の新芽を食べて飢えをしのぎ、一日中お話を聞き続けている。彼らにとってすばらしい物語以外は存在しないんだ。充分に用心して、おなじ轍を踏まないように。」だそうですから。
前日に書いた
からでした。