何度か扱った人類の軌跡
人類のおおいなる旅
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/feature/0603/index.shtml
の研究者
SPENCER WELLSの
THE JOURNEY OF MAN
を読んでいる途中なんですが
ふむふむ
頭では納得するけれど
今まで受けてきた教育や
今までに読んできた書籍が
既にインプットされているから
感覚的にはまだ納得できていないことがあります。
人種というものは無い
これ、
国立科学博物館の常設展示でも
説明されていました。
でもね、
ずっと今まで
人種というものがあるという前提で
人種差別が起きているわけで
人種差別反対が論じられているわけで
SPENCER WELLS氏の説明を理解できても
じゃぁ人種という言葉を使わずに
人種差別をどう説明する?
ってことになると
難しい。
世代交代で少しずつDNAが変化する
環境要素で変化の方向が決まる部分がある
一般的に(特に北米で)認知されている黒人は
かなり黒いけれど
現代の人類の一番元とされている
一応アダムとイブと名付けられているアフリカの人は
今のブッシュマン系列なので
いわゆる黒人より肌の色は黒くなくて
北中南米地域に奴隷として輸出された地域の黒人が
かなり黒い人々だった。
ブッシュマン形が
世代を経て
黒人、黄色人種、白人等になっていった。
(たとえばここでだって
黒、黄色、白を使わずに説明するって
とっても困難なわけ)
だから
科学的根拠のある人種分類はできないわけで。
それじゃぁ
なぜ北欧ではまっ白で
アジアでは黄色かってことになると
それほど地域間交流がなく
それほど(今みたいに)遠くまでいかない
狭い地域の中で婚姻があるわけだから
同じ遺伝子を持った人々が婚姻するから
その特徴が強調されていくわけで
確かに(どこの国でも)田舎に行くと
みな同じような風貌なわけで。
優性遺伝の結果なわけ。
これの限界を知っていたから
多くの文化の中で
いとこ同士の結婚あたりが
割とタブーの境目になっているわけで。
いとこまでなら簡単にたどれるしね。
そして
現在の人口から
過去の人口を探ると
とんでもなく少なくなってしまうのは
子供を作らないと
そこまででその血筋が途絶える
ってのもあるし。
現実的には
3世代、4世代前までさかのぼってなら
婚姻関係に至らないけれど
4世代が限界でしょ。
あなた
一般的には
あなたの両親のことはわかる
これで自分を含めて2世代。
あなたの祖父母のことも
会えることが多いし
両親から聞ける
祖父母だから4人ね
そして
これで自分を含めて3世代。
あなたの曾祖父母のこと
両親にとっては祖父母なわけだから
聞けるかもしれない。
8人います。
自分を含めて4世代。
でも
曾曾祖父母になると
祖父母の祖父母なわけだから
まだまだぎりぎり
聞けるかもしれないけれど
たとえ家系図があっても
その全員って
情報を得るのってかなり難しいでしょ。
何しろ16人います。
自分を含めて5世代。
婚姻の時に
ここまでさかのぼって
16人調べるのって
天皇家でもかなり難しくなる、でしょ?
だから
たとえ家系図があっても
同じ狭い地域にいたら
同じ社会階層の中でしか
結婚できない時代だったなら余計に
16人の自分の曾曾祖父母と
相手の16人の曾曾祖父母が
全く関係がないことって
証明できないまま
婚姻関係になる可能性って
高いわけで
優性遺伝で
似てくる・・・
1世代を平均25年で計算するそうです。
つまり
100年で4世代。
植木算で行けば5世代。
しかもこれ
一夫一妻での計算なわけで
実際には
結構婚外子がいるわけで
また早死にすると
再婚もたくさんあるわけで
直接の自分の曾曾祖父母は16人でも
その段階で
自分の結婚相手の16人と
すでに重なっている可能性が
どこまでわかるか・・・
(明日に続く)
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Last updated
Apr 5, 2007 01:00:12 PM
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