語り女たち
著者が北村薫だから手にしたのでした。
もちろん
買うつもりで手にしたのでした。
買った時には気づきませんでした。
読む直前になって
ページをパラパラして
その段階でさらに気に入ったのでした。
挿絵? 挿版画? が美しい。
幻想的
それぞれの版画はモノトーンでグラデーション
そして
もちろん
北村薫ですから
女性的な文章
いえ
たぶん
男性視点の女性的文章なのかも?
ともかく
柔らかくてほんわりしていて
日本語が美しい。
潮騒の常に響く窓辺で
寝椅子の上に横たわり
訪れた客から聞く話を記した
って構成になっていて
まるで千夜一夜のような・・・
物語。
北村薫 新潮文庫 2007.4.1 250ページ ¥539
語り女たち