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テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:70年代洋楽
といっても、この人達はカリフォルニア出身なのだが、ねじれたポップ・センスとサウンドは、聴けば聴くほどイギリスくさい。 '68年に活動を開始した彼らは、トッド・ラングレンに見出されて、'71年に"Halfnelson"名義でデビュー。すぐさまSparksと名前を変えてからは、徐々に人気も上がり、彼らの曲「No More Mr Nice Guy」が、アリス・クーパーに取り上げられたりもするが、メディアでの評価は今ひとつだったらしい。 彼らに転機が訪れるのは、'73年。ロンドンに渡り、メンバーも一新したロン&ラッセルは、アイランド・レコードと契約する。 翌年発表した、移籍第一弾アルバムである「Kimono My House」(写真)は、彼らの代表作とされる作品であり、70年代英国ポップを語る上で外せない一枚だ。 「This Town Ain't Big Enough For Both Of Us」は、アルバムのオープニング・ナンバーにして、彼らにとって初の本格的なヒット曲(全英4位)である。 ゆったりとフェイド・インしてくる、キッチュで妖しいキーボードの音色は、テクノ・ポップの先取りを思わせる。 それに乗っかる、ラッセルのオペラティックな歌声。独特のねじれと親しみやすさを持ったメロディ。 ハードなギターによるドライヴ感溢れる演奏も相俟って、痛快無比なポップ・ワールドを形成している。 間奏で聴ける拳銃のSEも、芝居がかっててヒジョーにいい。 ビーチ・ボーイズとドイツ歌謡をミックスさせたという彼らの音楽は、変態スレスレとも言えるアクの強さだが、その分ハマると抜け出せない魅力がある。 クイーンのフレディ・マーキュリーも彼らのファンだった事は有名…かな? つーコトでここをクリックして、スパークスの魅力に触れてみよう! チャップリンのような風貌で、アンドロイドみたいな動きをするロン・メイルがクールでイカす! ロン&ラッセルは、スパークスとして現在も活動中。 同年に発表した傑作「Propaganda」、ジョルジオ・モロダーと組んだ「No.1 In Heaven」('79年)、「Whomp That Sucker(弱いものいじめ)」('81年)なども聴くべし! ポム・スフレのメインHPでは、スパークスの「Kimono My House」について取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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