1310827 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

今日も何かあたらしいこと

今日も何かあたらしいこと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2012年01月09日
XML
カテゴリ:本の部屋
上野千鶴子・古市憲寿さんが介護問題を語る「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」。

親子の問題はもちろん、社会の仕組み、家父長制度と、介護をめぐる問題は深い。

団塊ジュニアである古市さんの、親への依存を喝破する上野先生の鋭い指摘。

親の世代に反抗し、政治的関心に燃え、でもがむしゃらに働いてきた団塊の世代。

彼らは子供に豊かな生活を与え、自由に育て、物わかりのよい親になった。

その子供たちは、親との生活が居心地良くて自立しないまま、介護問題に直面する。

親子の依存関係が逆転するとき、親も子もそれを受け入れる事ができない。


「介護保険は介護する側のためにある」という上野先生の指摘は鋭い。

介護を通して、家庭の中からその上にある社会を見るような気がするけど、

この本は逆に、上の方から俯瞰して、現代の社会全体を見せてくれる。

家の中にこもって、閉塞感に息詰まりそうになる介護を、広い場所に、

現代史の流れに出して、自ら動かせと言われたようで、深呼吸できた気がします。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012年01月09日 19時45分07秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

Category

Calendar

Archives

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

© Rakuten Group, Inc.