さーて、今日のお題は、プーリアのワイン。
ちょっと前、イタリアではシチリアワインが大ブーム。
で、シチリアの次はプーリアだって言われてたんだけど、どうなったのかな。
プーリアのワインは、いわゆる眠れる巨人。
すごく大きな可能性を秘めているんだけど、まだ寝起きで、完全に目覚めてないんだって。
プーリアには、DOCワインだけでも25種類もあります。
でも、有名なのは、ほんの少し。
えーと、プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア、カステル・デル・モンテ、サリチェ・サレンティーノ、ロコロトンド、アレアティコ・ディ・プーリア・・・。
プーリアを代表するワインとして、「次のネロ・ダーヴォラ!」と期待されてるのは、プリミティーヴォ。
カリフォルニアのジンファンデルの元祖らしい、というかなり有力な証拠が発表されて、知名度がぐーんとアップしたワイン。
じっくり味わうことのできるワインで、組み合わせる料理は、味が強いものがいいんだって。
肉の煮込み料理なんかが合うみたい。
★...★...★...
プーリアは、イタリアで一番たくさんロゼワインを造ってる州なんですねえ。
なんでも、70年代に、プーリアの飲食業界が各地でプロモーションをやって、イタリア中に認知されるようになったとか。
だから、プーリアに行ったらロゼワイン!と勝手に思い込んでます。
代表的なのは、サレント地区のロゼ。
ぶどうはネグロアマーロが主体。
これはプーリアで最も普及している品種。
ネグロアマーロという名前は、“niger”と“maur”という言葉が語源で、前者はラテン語、後者は古代ギリシャ語で、どちらも「黒い」っていう意味なんだって。
サレントのロゼの元祖は、レオーネ・デ・カストリスのファイヴ・ローゼス(上の写真のワイン)。
なぜかバーボンみたいな名前ですねえ。
イタリアでの発音は、「ファイブ・ローゼス」でいいのかなあ。
レオーネ・デ・カストリスは、スペイン系の公爵が1665年に始めたカンティーナ。
カンティーナによると、ファイヴ・ローゼスは、イタリアで最初に商品化されたロゼワインなんだって。
デ・カストリス家には、チンクエ・ローゼ(五輪のバラ)という名前の領地がありました。
すべての代に渡って、必ず5人の子供がいたことにちなんでつけられた名前です。
第二次大戦終了時、連合軍の物資調達を行っていたチャールズ・ポレッティ将軍が、デ・カストリスにロゼワインの提供を求めたんだって。
しかも、できれば、そのワインにアメリカの名前をつけて欲しいと、ちゃっかりお願い。
そこで、デ・カストリスでは、ワインの名前をファイブ・ローゼスと英語に変えて、どーんと太っ腹に提供したのでした~。
もう1つ、ローザ・デル・ゴルフォというのも有名なロゼワイン。
カンティーナの名前も、ローザ・デル・ゴルフォ。
ロゼワインの名前が社名っていうことは、ロゼワインにかけてるんですねえ。
一方、ジョイア・デル・コッレのロゼは、プリミティーヴォが主体。
ネグロアマーロのロゼと飲み比べてみるのもおもしろいかも。
日本では手に入るのかなあ。
これは代表的な造り手、カンティーネ・コッピのジョイア・デル・コッレの赤。
★...★...★...
ガンベロ・ロッソの2005年7月号で、ロゼワインの特集をした時、同点一位で一番評価が高かったのは、ミケーレ・カローというカンティーナのALEZIO MJERE'04という、プーリアのロゼでした。
この時のもう1つの一位は、ヴァレンティーニのモンテプルチャーノ・ダブルッツォ・チェラスオロ’03 。
モンテプルチャーノは28.2ユーロ、それに比べて、ミケーレ・カローのワインは、たったの8.2ユーロ!
これ、プーリアに行ったら絶対飲みた~い!
この他に、Duca GuariniのSALENTO CAMPO DI MARE'04、前述のローザ・デル・ゴルフォ'04、ファイブ・ローゼス'04も高い評価でした。
ロゼワインは、魚料理や肉料理のどちらにも組み合わせることができるし、なんと言っても色がきれい!地中海の太陽の下で飲みたいなあ。 |
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る
イタリアもDOCが増えすぎて、もう訳わかんない(苦笑)
プリミティーボは大好きです、ちょっと土っぽい、素朴な感じで。
イタリアのロゼはまだ日本にはあまり入ってないらしく、
なかなか見かけないですね~。
夏にはぴったりなのにね。
(Apr 24, 2006 11:58:51 AM)
プーリアに行ったらロゼね!メモメモ…。
(今のところ行く予定は残念ながらありませんが…)
「ファイヴ・ローゼス」の名前の由来がすごいですね、代々5人の子供が居たのもビックリ!
だんだん暑くなると、がんがんに冷えたロゼがおいしいですね~。
(Apr 24, 2006 04:25:14 PM)
fuminminさん
DOCもDOCGもIGTも、もう何が何だか、すごい数ですよね~。
そう言えば、近所のスーパーでは、ロゼはフランスものでも置いてないです。消費量、少ないんだろうなあ。そんなワインをいっぱい造ってるプーリアって、ますます好きになりそう。
プーリアの赤は、なかなかおいしいですよね。値段も手頃なのが多い!
(Apr 25, 2006 08:14:31 AM)
pepe犬さん
そうそう、プーリアに行ったらロゼです^^
私もいつ行けるか分からないけど、心の準備はバッチリです。
代々5人の子供というのは、お嫁さん、すごいプレッシャーだったでしょうねえ。
こちらはきのうはちょっと暑かったので、そろそろロゼが飲み頃!
(Apr 25, 2006 08:21:47 AM)
こんばんは。
昨日は東京に行っていて
日記読めませんでした。
ミケーレ・カロー、、、見つけたら買い。ですね。
僕は地中海じゃなく自宅ですが
ロゼも割と飲んでます(笑)。
ミケーレ・カローですね。
覚えました。
いつか出会えるワインだといいな~。
(Apr 25, 2006 08:22:38 PM)
11290715さん
忙しそうですねー。
ミケーレ・カローMichele Calo(oの上にアクセント記号がつきます)は、検索したら、日本ではミケーレ・カーロっていう名前で入ってるみたいですね。
でも、ALEZIO MJEREは入ってないかも。
ロゼは、泡以外では滅多に飲まないです、というより、近所では売ってない~!
FIVE ROSESとROSA DEL GOLFOも飲んだことないんですよ~(涙)。
(Apr 26, 2006 07:28:30 AM)