Profile
プレッツェーモロ
イタリアで食べ歩き旅行をするぞ!そのための情報収集と準備の過程を記録します。
|
Archives
Nov , 2024
Oct , 2024
Sep , 2024
Aug , 2024
Jul , 2024
|
Category
(18)
(2)
(5)
(114)
(163)
(43)
(21)
(152)
(6)
(1)
(6)
(34)
(57)
|
|
パンツァネッラはトスカーナの夏の料理だったけど、同じような材料で作る、もっと冬向きのトスカーナ料理があるんです。
名前は、アックアコッタ。
パンナ・コッタじゃないよ。
アックア・パッツァでもないよ。
「アックア」は水で、「コッタ」は煮たって意味。
煮た水・・・。
なんだか、わびしくなってくるネーミングだよねえ。
あまりに自虐的な名前で、みょーに気になる。
こんな寂しげな名前の料理、いったいどんなもの?
それは、こんな料理。
またはこんなの。
あるいはこんな感じ。
時にはこんな。
作る人や季節によって、見事にバラバラ。
色も違うねー。
基本は、香味野菜とトマトをオリーブオイルでしんなり炒めて、水を加えて煮たスープ。
それをトーストしたパンにかけて、卵やチーズを加えた一品。
すごく素朴な料理だけど、そのおいしさから各地に広まって、いろんなバリエーションが生まれたんだって。
トスカーナのトラットリーアではおなじみの料理みたい。
この料理の発祥地は、トスカーナのマレンマ地方。
ここ、今は自然公園もある美しい場所だけど、昔は衛生状態の悪い沼地だった所。
貧しい人たちの主な仕事は、牛飼い、羊飼い、炭焼き。
牛や羊を追う長い旅の間、持って歩いた食糧は、油、玉ねぎ、にんにく、干ダラ、パン、パンチェッタかラルド、熟す前の酸っぱいぶどうの汁。
それにそこら辺に生えている野草を加えて、料理を作ってたんだって。
ああ、ブロークバックマウンテン、思い出すなあ。
あの二人も、羊飼いだったねー。
ヒース・レジャーがアックアコッタ作ってる姿が、思い浮かんじゃう~。
熟す前の酸っぱいぶどうの汁というのは、昔は、トマトの代わりに使ってたんだって。
なるほどねえ。
こんな素朴な男の料理がルーツのアックアコッタ。
レシピは次回ね。
で今日は、今や恒例企画、ご当地犬登場~。
マレンマ犬だよん。
こちら~。
白くて立派だねー。
外国ではマレンマ・シ-プドッグとして知られる牧羊犬なんだって。
正確には、マレンマーノ・アブルッツェーゼっていう犬種。
20世紀初めにマレンマ地方の干拓事業が始まって、サルデーニャから羊飼いが大勢移民してきた時に、アブルッツォから連れてこられて定着した犬。
仕事中。
アメリカのマレンマ・シープドッグ。
そういえば、ブロークバック・マウンテンの二人も、牧羊犬連れてたなあ。
あと、マレンマは馬の産地としてイタリアではとても有名。
マレンマ馬はイタリアを代表する国産種で、ローマ時代より前から19世紀末まで、ずっと同じ姿を保っていた馬。
20世紀になると、もっと優しげでほっそりした馬との交配が始まったんだって。
性格が優しいので、子供も乗りやすくて、乗馬にはぴったり。
マレンマじゃ、トレッキングも馬に乗って。
カッコイー!
ロバとは迫力が違うねえ。
完璧にブロークバック・マウンテンの世界(しつこい?)。
ロバに癒されるのもいいけど、馬に乗って、風に髪をなびかせながら水辺を疾走するなんて、かっちょえーわー。
こちらは、マレンマ騎手協会のみなさん。
イタリアのカウボーイは、ブロークバックマウンテンより、どちらかというと、OK牧場?
これがイタリアンカウボーイ!
もちろん、マレンマ牛もいますよー。
すごい角!
野生の血が濃くて、半分放し飼いだって。
そんな気性だから労働に適さなくて、飼う人が減っちゃったみたい。
でも、あんまり大食いじゃないから、コストはかからないんだって。
そこで、他の品種(キアニーナとか)と交配させる研究も行われてるそう。
お肉用です。
なんまいだぶ。
|
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る
|
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
x