|
カテゴリ:政治経済
記事タイトル: 皇統と伝統
▼ブログを見る http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12683775914.html?frm_src=favoritemail 最近にしては、珍しく「前向き」なニュースだと思います。 『皇族減少対策、2案に限定 女性宮家と男系皇籍取得 安定的な皇位継承策を議論する有識者会議(座長・清家篤元慶応義塾長)は30日の第8回会合で、皇族数の減少対策として、「女性宮家」創設など女性皇族が結婚後も皇族の身分を維持すること、旧宮家(旧皇族)の男系男子が皇族となることの2案に絞り込み、議論していくことを確認した。清家氏が会合後、記者団に明らかにした。 有識者会議はこの方針に基づき、菅義偉首相への答申をまとめる方針だ。政府は答申を踏まえ、秋までに議論の結果を国会に報告する。 清家氏は記者団に「秋篠宮さまの長男悠仁さまの世代で、十分な数の皇族が皇室にいていただく必要がある」と説明した。』 そもそも、歴とした男系皇統の継承者(皇嗣殿下、悠仁親王殿下)がいらっしゃる状況で、「女系天皇」だの「女性宮家」だの、「伝統」に反する議論をしている時点で不遜なのです。 ともあれ、「旧宮家の皇族復帰」の議論が始まったのは、前進として捉えたいと思います。 三橋がなぜ皇統について「伝統」を重視するのかといえば、二千年を超える検証をくぐりぬけ、継続しているためです。 なぜ、日本が男系の皇統を維持する必要があったのかについては、各所で述べているので、くどくど繰り返しませんが、「皇族以外の男性に権威を与えない」「継承戦争を防ぐ」など、諸々あります。(悪いことを考えるのは、大抵は男性ですよ、歴史的に) 勘違いしている人が少なくないですが、男系の皇統により「排除」されているのは、我々日本の「男性」であり、女性ではありません。日本人の女性は、皇族と結婚することで、自らも皇族になれます。それに対し、我々、日本人男性には不可能なのですよ。わたくしの娘が「皇后」になる可能性はゼロではありませんが、息子が天皇になることは不可能です(息子はいませんが)。 男系皇統について「差別だ!」と主張する連中は、せめて「差別」とやらをされているのが日本人男性であり、女性ではないことくらい理解して下さいよ。 日本人女性は「天皇の母」になることは可能ですが、日本人男性が「天皇の父」になることは不可能なのですよ。 さて、男系の皇統に反対する方々に言いたいのですが、今を生きる(今でなくても)私たち人間のちっぽけな脳みそで「思いついた!」アイデアなど、歴史的に見れば「ゴミ」みたいなものですよ。と言いますか、貴方は、自分の個人的な考えが「二千年の検証」に耐えうると、本気で考えますか? もし、考えているとしたら、それは誇大妄想というものです。 長く続いている伝統は「相対的」に正しいからこそ、続いているのです。たかだか一個人の「思いつき」が、「歴史的に検証を受け続けた伝統」にかなうはずがありません。日本の「男系の皇統という伝統」が「相対的」に間違っていたならば、これほど長くは続きませんよ。 あえて、「過去の先人の叡智」といった表現をする気はありません。過去の日本人だって、今の日本人同様に、愚かで、アホだったに決まっています。それでも、日本の男系の皇統は続いてきた。だからこそ「相対的」に正しいのですよ。過去の日本人が「どうしようか・・・」と、足掻き、結局は「男系の皇統が正しい」と何となく判断し、結果的にそれが「相対的」に正しく、だからこそ続いてきた。それだけの話に過ぎません。 わたくしが「遺伝子組み換え食品」に嫌悪感を抱くのは、長期(数百年)の検証を経ていないためです。つまりは、伝統的食品ではないため、安全性の担保が不可能なのです。(人類が遺伝子組み換え食品を口にするようになってから、精々が四半世紀しか経っていません) 我々が日常的に食べる「非・遺伝子組み換え食品」が安全なのは、伝統的食品だからです。長期の検証を経ていない食品が「安全である」と断言することは、神様にも不可能ですよ。 ちなみに、男系の皇統が危機に瀕した際、過去の我が国では「継体天皇」「光仁天皇」と、血統を遡って神武以来の男系を維持し続けてきました。くどいですが、そもそも悠仁親王殿下という皇統の後継者がいらっしゃる状況で、騒ぎ立てている時点で間違っています。その上で、「それでも不安」というのであれば、旧宮家の方々に「皇族復帰」を「日本国民」としてお願いするしかないのです。(あくまで「お願い」です) ちなみに、次回(第三十一回)の経世史論の皇統論は、まさに光仁天皇の即位のお話になります。 ========================
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.02 07:52:11
コメント(0) | コメントを書く
[政治経済] カテゴリの最新記事
|