財政破綻プロパガンダの基本は、統計の見せ方を工夫し、独自解釈(しかも分かりやすい)、印象的なレトリックを繰り返すことで、危機感を煽ることです。
例えば、政府の債務残高について、
「二十一世紀になってから、国の借金が二倍になった!」(※日経新聞がよくやる手)
と、煽る。
【日本政府の長期債務残高の推移(2001年度-2023年度)】
http://mtdata.jp/data_91.html#2001-2023
「借金が二倍」と煽られると、普通の人間には「危機の実感」が生じます。というわけで、「それは大変だ!」になるわけですが、期間を1970年度からに伸ばしてみたら、どうなるでしょうか?
【日本の政府の長期債務残高の推移(兆円)】
http://mtdata.jp/data_88.html#saimuzandaka
1970年度から、日本の長期債務残高は177倍になりました。「2倍」と言われると、「ええっ!」となりますが、「177倍」と言われると、「え?あれ?」となるでしょう。
そんなに借金を増やして、何でまだ破綻しないの? 何か、おかしくない? と、思わない方がおかしいです。
現実には、政府の債務残高とは、過去に日本政府が国債(主に)を発行し、国民に支出し、銀行預金を増やしていった記録に過ぎません。「政府の長期債務残高」が177倍になったとは、政府の負債と支出により供給された貨幣の量が177倍に増えた、という話なのです。
――――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 財務省はどうやってメディア・世論を操っているのか?
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