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 小さな不動産会社のBOSS日記

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カテゴリ:足跡
昔昔、あるところに貧乏な学生がおりました。

狭い四畳半の部屋。あとはトイレと、土間にはセメント造りの傾いた流し台。
この季節になるとつらい日々でした。
何せこの古い木造の建物の入り口の戸はというと、中から外が見えるのです。
戸枠に、ただ板を打ちつけた、スノコ状態なのです。
そして、その戸は、炭焼き小屋のような、開閉時には戸が地面をこするほどに傾いていいました。

隙間風はピュ-ピューと入り込んできました。
唯一の暖房である電気コタツは、強と弱のみ。
中間温度というのがありません。
寒いと足で蹴る。熱いと蹴る。
冬はひたすらせんべい布団に包まっておりました。

銭湯は歩いて7、8分のところにありましたが、せっかく温まっても、帰りには身体の芯から冷えてしまいます。

夏は愛用のポリのたらいで、土間で行水。
このたらいでは洗濯もします。
炊事場は時に洗面台にもなるのです。
もちろん湯沸かし器なんてありません。

故郷からのわずかな仕送りも時々滞っておりましたから、7000円の家賃も時々支払いが滞っておりました。(家賃滞納は絶対いけませんよ)

バイトもよくしました。
冬の土木作業の工事現場は大変でした。
警備会社のバイトでは、ある工事現場で、年を越したこともありました。
守衛室で寝泊りし、夜も定期的に現場内を巡回したりするのです。

金は無くとも、何故か心は充足感で一杯の青春時代。

あるとき、米を炊こうとしたのですが、炊くには、あまりに量が少なすぎて炊けないことがありました。
そしてその内にガスが止まり。
結局、チキンラーメンをかじってしのいだりしたものです。

そうそう、こんなこともありました。
あまりのきつさに、ある日、土木作業の仕事をさぼったことがありました。
すると、親方が私の部屋まで迎えに来たのです。
入り口の戸はほとんど無錠状態。
戸を開けるとすぐに土間から部屋。
親方は「お~い○○く~ん」と戸を開け顔を覗かせ声をかけます。
その前にも来た事があるので、その日の私は、予想して事前に姿を消しておりました。
どこに消したかと言うと、当時流行った、ビニール仕様のファンシーケースの中。
その狭いなかで直立のままで息を殺してじっとしておりました。
いや~実に苦しかったですね。親方が帰るまでの数分間は・・
実に姑息な手段をとる私。否訂正、そのある貧乏学生。

しかしなんやかやで、日々は結構楽しく過ごしておりました。
キャバレーやクラブでのバイトも楽しかったです。
ボーイしながら、テーブルに出す前のオードブルをつまみ食いしたり。
何しろ腹へっていましたから。
もちろん、そっと並べ替えて出していました。(^^)
着物の似合うとても素敵な、憧れの店の女の人にある日「焼肉弁当」を作ってきてもらいました。
このときは嬉しかったです。
まだまだ初心だった私は、ただただもじもじていたのを覚えています。
あっ!訂正、訂正。ある貧乏学生は、です。

いろいろあっても、振り返ってみれば実に楽しい青春時代。
けれども、さすがに食うに食えないと言うのは辛いのです。
その内に息絶え絶え状態になってしいました。
飢え死に寸前の仮死状態。
そしてとどめを刺すかのような失恋・・トホホ。

そんなある日、目の前が朦朧としたなかで餓死寸前?の身体を横たえていた学生。
すると、なにやらそのほったて小屋を仄かな灯りが包むではありませんか。
どう表現したらよいでしょう。
そうそう、映画「ET」の様な未知との遭遇状態。

気がつくと目の前には・・
マザーテレサが・・
その方は、後光のなかで、貧乏な学生に救いの手を伸ばしてきたのです。
すると凍死状態のその学生の身体は急に温まってきて、ことなきを得たのです。
めでたしめでたし。

その後どうしたか?って?
その学生は、現れた天使様に、クリスマスにはチキン。その都度、おにぎりやその他差し入れ・・と
学生は思い存分甘えておりました。
そして、天使様の壮大なる愛の救済活動により、無事一命をとり止めることができたのです。

さて、その天使様。
救済活動を終え、やれやれと、その場を立ち去ろうとしたのですが、その学生は、味をしめたらしく、振りほどこうとする天使様の手をしっかり掴んで離しません。
「やっと食い扶持を掴んだのに~!」と”^_^”

海でおぼれるものが救助の人間に、藁をも掴む状態でしがみつく感じでしょうか。

そして、幸運を掴んだその貧乏学生と、ひょんなことから不幸を掴んだ、その天使様は、腐れ縁につながれて現在もある地方で元気に暮らしているようです。

時々天使様は、溜息つきながら
「あ~あ~、あの時手を差し伸べさえしなかったら・・」
「あのままほっとけばよかった。大失敗。」とぼやきながら・・
(^^♪





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Last updated  2005年11月26日 19時56分58秒
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 Re:番外 日本昔話(11/26)   きなこkk さん
素敵な昔話ですー。。 (2005年11月26日 19時58分43秒)

 番外 日本昔話(11/26)   ☆kumi さん
若き日の思い出話素敵ですよ~
(2005年11月26日 20時45分04秒)

 ヾ(@^▽^@)ノわはは   よきん さん
なんともはや、愉快でせつない昔話ですこと。
(2005年11月26日 20時46分17秒)

 Re:番外 日本昔話(11/26)   ばらいちご さん
その天使様・・・・奥様でしょう^^
じゃぁ・・・女神様ですね^^

ええと、では 兄貴が家賃滞納の集金に来たら・・
ファンシーケースの中に隠れたら 見逃してくれるかもしれませんね^^;;; うほほ^^

エンディングに I LOVE YOU OK
が 聞こえてきましたわ^^ (2005年11月27日 00時07分50秒)

 Re:番外 日本昔話(11/26)   ひめちゃん7777 さん
かぐや姫の神田川のメロディーが聞えてきそうです。。
女心をひきつけるいい男だったでしょうね。
いい思い出ですね。 (2005年11月27日 10時52分46秒)

 Re:番外 日本昔話(11/26)   ぷりてぃーらんちゃん さん
やさしい天使様ですね。

でも、その天使様も天使様をつかんだのかも…


(2005年11月27日 11時09分01秒)

 Re:番外 日本昔話(11/26)   タカ555 さん
本当に素敵なストーリーですね (*^_^*)
(2005年11月27日 11時51分35秒)

 Re:番外 日本昔話(11/26)   なちゃっぷる さん
とっても素敵な、昔話ですね(*^_^*)
私の昔話は...
そのうち書いてみようかな?
“天使様”を、これからもずっとずっと大切にしてあげて下さいね。
(2005年11月27日 21時52分08秒)

 うふふ・・・   7777ハリー さん
おっかしい♪昔話ですね!!

最後のぼやき???に、、思わず、、大笑い♪

若いから、、乗り越えられることもあるし、、

と、、言いつつ、、この年で、、あの頃(昔話)と
同じ状況(ひえ~~、、この間から電話が止まって、いた)にいる自分を、、重ねて、、、

わたしゃ、、まだまだ、、ガンバルゾっと・・
大笑い♪

困ってないんかい???

ハイ、、楽しんでいるようで・・・ (2005年11月28日 16時45分50秒)


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