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テーマ:サッカーあれこれ(20100)
今回のコンフェデで、メキシコはフルメンバーで望んでいる。
そうさせたのは、メキシコの選手がそれだけ気合を入れているから、というわけではなく、FIFAが強権を発動させたからである。 数日前のスポーツナビの記事を抜粋しておこう。 ---------------------------------------------------------------- FIFA、メキシコ代表選手の出場辞退認めず=コンフェデ杯(スポーツナビ) コンフェデレーションズ・カップ開始直前に出場辞退を申し入れたメキシコ代表選手4人をめぐる騒ぎで、国際サッカー連盟(FIFA)が断固たる処置をとった。 ことの起こりは、メキシコのトップクラブ、チバス・グアダラハラに所属する4人のメキシコ代表選手が、チームの参加するリベルタドーレス杯出場を優先するため、水曜日からドイツで開催されるFIFA主催のコンフェデレーションズ・カップの欠場を申し入れたことだった。メキシコのサッカー協会(FMF)は、この申し入れにゴーサインを出したが、FIFA側はこの4選手に対し、コンフェデレーションズ・カップへの出場を強制し、これに反した場合はFMFへの厳罰処分を申し渡した。 メキシコサッカー協会会長アルベルト・デ・ラ・トッレは「FIFAから知らせを受け取った。彼らはメキシコが大会にベストメンバーで出場することを望んでいる」と話した。 「FIFAは、選手達にはコンフェデレーションズ・カップに出場する義務があり、これに反すれば、最悪の場合は協会自体に謹慎処分が科されると警告している」 このため、渦中のヘスス・コロナ、アルベルト・メディナ、ラモン・モラレスそしてオマール・ブラボら4選手は、火曜日のリベルタドーレス杯試合後、現地から送り出される手配となっている。これによって、クラブがリベルタドーレス杯準決勝に進出した場合、彼らはこのゲームに出場できなくなる。 ---------------------------------------------------------------- このチバス・グアダラハラというチームは、結局ボカ・ジュニアーズを破り(!!!)、準決勝進出を決めている。しかし、FIFAの裁定により準決勝には出場できなくなってしまった。コパ・リベルタドーレスというのは所謂欧州でのチャンピオンズリーグに該当するもので、各チームとも優先順位はとても高い。コンフェデは非常に貴重な経験になるとしても、選手達がどちらに出たいかといえば、答えはなんとなく分かる。 世界クラブ選手権でも、FIFAはリバプールが辞退するかもしれない、という話に対して神経を尖らせて配慮している。(もっともこの件に関してはCLに出してくれと言いながらスケジュールが忙しいと言っているリバプールの方がふざけているといった方がいいが) これらの行動の深層には、FIFAが自分達の地位を守りたい、という心が見え隠れする。W杯の権威の一方で欧州CLなどの大会の力が急激に増している、つまりUEFAなどの権力が増しているからである。コンフェデレーションズカップがW杯のリハーサルだというのは2年に一度やることからも、建前に近い言葉である。こういう大会に注目を集めさせることが重要だと彼らは考えているのだ。世界クラブ選手権も、全くもって意図は同じである。 今後もこうした政治的争いは続いていく。権力争いの下に選手はあちらこちらの大会に引っ張り出される。そうして有力選手は過密スケジュールで近年どんどんコンディションを落としている。EUROでのギリシャの優勝やCLでのポルトやリバプールの優勝はそうした争いと無関係ではない。優勝に近いと言われているチームの選手はフルパフォーマンスになんかなれない。 選手を酷使して何になるのか。FIFAはフォエの「試合中の死」をもう闇に葬ろうとしている。 権力を掲げるのはいいが、サッカーの質を落としてスポーツとしての価値と収入を減らし、最終的に割を食うのは自分達だということにいい加減気付いてほしいもんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.17 21:22:44
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