カテゴリ:展覧会・博覧会・美術工芸
2024年5月12日(日)その2
娘達と久々におしゃべりを楽しんだ私と夫、バスに乗って上野公園へ。 目的は、東京芸術大学で開催されている「大吉原展」 と、途中でバスは大きく迂回。 なんと今日は下谷神社の大祭の日だったんです。 で、上野駅前のバス停は今日は閉鎖。 少し離れたバス停が臨時停留所になりました。 でもね、バスの中から大きなお神輿を担いでいるのが見えたし、威勢の良い担ぎ手の掛け声も聞けたし、最高でしたよ。 これから夏祭りの時期になりますね。 来週は三社祭だそうで、浅草・上野の街は大きく交通規制がしかれることでしょう。 「大吉原展」 吉原というのは、徳川幕府公認の遊郭。 性の売買という、有ってはならないことが公然と行われた特殊な場所でした。 遊女たちも、花魁や太夫と呼ばれる高級遊女から、木賃宿のようなところで一晩に何人にも身を売らざるを得ない下級の遊女までたくさんの階級があったそうです。 また一面、独特の文化を生み出し、江戸のファッションリーダー的側面もありました。 浮世絵師はこぞって吉原を訪れ、遊女たちの首絵を描き、それが今のプロマイドのように売れたのだそうです。 吉原は、浮世絵の世界にたくさん描かれました。 喜多川歌麿の「吉原の春」 歌川国貞「青楼遊郭娼家之図」 勝川春潮の「吉原仲の町図」 喜多川歌麿・勝川春草・歌川広重・鈴木春信・葛飾北斎・菱川師宣などなど、江戸時代後期から明治時代にかけて日本から流出してしまったたくさんの浮世絵が、里帰り展示です。 特に歌麿は「青楼十二時(せいろうじゅうにとき)」という絵を残しています。 遊女の目覚めから引け(営業終了)までの24時間を、2時間ごと12枚の絵にしています。 所蔵は大英博物館をはじめとする外国の博物館や、日本各地の美術館。 それを、一堂に集めて展示してありました。 もう二度と、こんなにたくさんの浮世絵が世界中から集まることはないかもしれません。 繊細で緻密な浮世絵の数々を、一点一点丁寧に見学させていただきました。 写真撮影不可なので、上記の浮世絵はネットからお借りしました。 写真撮影が許されたのは、吉原のジオラマ。 人形は、辻村寿三郎さん作。 台東区にある下町風俗史料館所蔵のものです。 花魁道中。 ジオラマは、とっても巨大で360度どこからも見れるのです。 遊女たちの日常を覗き見する気分です。 約2時間、ほぼ立ちっぱなしで会場を回り、約230点もの作品を見学いたしました。 さすがに会場を出るときはへとへと。 と、出口近くに学食発見。 お腹もすいたので、テラス席でカレーとビールをいただきました。 私はキーマカレー、夫はカツカレー。 なかなかにおいしかったですよ。 今日はいい日だ!!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[展覧会・博覧会・美術工芸] カテゴリの最新記事
|
|