NOVELS ROOM

 そういえば、ミラルは珍しくチョコ作るって言ってたけど、あれどうなったの？
 あぁ、それは・・・


前日・・・２月１４日・・・


 カイン！見てみて！
 うぉ、何だそのでかいの・・・チョコどれぐらい使ったんだよ・・・。
 一生懸命作ろうと思って頑張ったら、結構大きいので来ちゃった！
 ゼノンさん・・・これホントに本に載ってたの？
 いや、これの１０分の１のサイズが本当のサイズなんだけど・・・
 ミラルちゃん・・・ものすごく張り切ってて、大きいのが作りたいって言い出したものだから、何とか特注で大きい型を作ってね・・・
 それで、溶けたチョコを満遍なくその型に入れて冷やしたってわけさ・・・。
 ちなみにチョコの中身は、ドライフルーツになったベリー系のものが入ってるってさ。
 いや、冷やしたって・・・こんなでかいのどうやって冷やしたんだよ・・・。
 簡単なことよ！
 氷系の子が、このお家にいるでしょ？
 売れっ子俳優兼ヒーローに何やらせてんだ・・・。
 だって、カインにやらせたらバレちゃうじゃない。
 そういう問題じゃなくてね？
 え、でも冷やす作業楽しかったよ！
 あれ、いつの間に。
 今日の仕事終えて帰ってきたところだよ。
 お疲れ様！あと、チョコ冷やすのすごく助かったわ！ありがとう！
 僕の氷の技はしばらく溶けないから、チョコを冷やすのなんて簡単さ！
 まぁ、俺も氷系の技持ってるから、それで手伝わされたんだけどな・・・。
 ちゃんと冷やされたならそれでいいけどな・・・。
 でも部屋がよく凍らなかったな・・・。
 最小限の、でもチョコを固めるほどで冷蔵庫並みのグラキエースエスパシオをかけたんだよ！
 あれは凄かった！氷のケースが出来当たったんだ。そしてしばらく解けないってのもすごかった。
 おかげでこんな大きなチョコを保管できたってことよ！
 さ、チョコをしまっていた氷のケースから出したばかりだけど食べてよね！
 え、俺一人で食うのこれ？
 カインのために作ったんだから、カインが食べてくれなきゃダメよ？
 わ、わかったよ食べるよ・・・
 責任もって食べてね！
 お、おう・・・。


そして現在・・・


 で？
 めちゃくちゃ余った。っていうか、固くてなかなか溶けなくて食べるのに苦労した。
 どうするんだよ・・・。
 時間かけて、少しずつ食べていくさ・・・。
 なんせ、愛しの恋人が一生懸命作ったんだし、これを他の人にあげるわけにも行かないからな。
 一途だねぇ～！るみ子さんそういうの好きだよ～！
 ま、これからのチョコ作りは、俺がちゃんと指導して作らせるつもりだけどな。
 食べやすくて、なおかつデザイン性が凝ったものをな。
 その心意気じゃ！頑張れ若いものよ！
 何そのじいさんみたいな言い方。
 いや、ここは、ばあさんか？


★どっちでもいい。
自分用に買ったでかいガーナチョコがまだ残ってるからさっさと食べなきゃ。