NOVELS ROOM

​​​ やっとカテゴリーにまとめてくれたか・・・。
 でもよ、なんで俺達のネタが、そうホイホイと浮かぶんだろうな。
 さぁな。管理人のみぞ知るってやつだ。
 で、今日は何話す？
 ん～・・・あんまり思いつかないなぁ・・・。
 んじゃ、また俺が提案するよ。
 お前が、俺の前から姿を消す前の話。
 何だそのしんみりした話は。
 覚えてねーのか？お前がいなくなる前日のことをさ・・・。

※※※※※※

・・・数年前・・・

 なぁ、ラチナス・・・
 なんだよ、そんなしんみりした顔してさ。死神部隊の仕事はどうしたんだよ。
 いや、さっき終わったところ・・・
 なんだよ、お疲れモードってやつか？
 そうだけど・・・そうじゃないっていうかなんというか・・・。
 もったいぶらないで、何か話してみろよ。スッキリするぜ。
 じゃ・・・言うけどさ・・・
 俺が明日・・・「死ぬ」って言ったらどうする・・・？
 は？何だその話？お前は強いから死なねーだろ。
 それともあれか？第一部隊は、常に死と隣り合わせ出し、いつ死ぬかわからないから、俺に伝えたいとかそういうやつか？
 それもあるけど違うんだ。とにかく、俺の問いに答えてくれ。
 そうだなぁ・・・「死ぬな」とは言うけど、俺達は第一部隊に入るとき、その覚悟はしたはずだぜ？
 まぁ「死ぬことは怖くない」なんて言ったら嘘になるけど。
 でも、任務に出向くときは常に「いつ死んでもおかしくない」ということを覚悟しなきゃいけない。
 それでも、命を大事にして戦わなきゃならないんだけどな。
 ・・・わりぃ、矛盾した言葉しか出ねぇや。
 ざっくり言うと、お前には死んでほしくねーよってことだ。
 はは・・・お前らしい答えだ。
 でもありがとう。お前の気持ち、しっかり胸に刻んだよ。
 じゃな、また明日来るよ。
 おう！またな！死ぬんじゃねーぞ、相棒！
 あぁ！俺は死なないよ、絶対に！

※※※※※※

 そう言って別れて、お前は次の日姿を消した。
 あの時は「もう二度とお前には会えないのか」って思ったよ。
 あー・・・そんなことあったなぁ～・・・。
 今の今まで忘れてたのかよ、仕方ねぇなお前は・・・。
 まぁ、思い出したから言うんだけど、
 その「俺が死ぬ」みたいな感情を誰かに察してほしくなくて、普段通りに接してたんだが・・・
 ヴァリスがそれを察した。そして俺に言ったんだ。「死ぬなよ」って。
 心配させたくなかったから、笑顔でそんなことはないって事を伝えたんだけど・・・。
 あの子に・・・殺られちまったんだろ？
 まぁ・・・な。俺の予知通りになった。
 それを覆そうとしたけど、運命には逆らえなかったよ。
 まぁ、そのあとのヴァリスは本当にひどいもんだったぜ。
 お前を失ったことへの悲しみと、お前を殺された憎しみが複雑に混ざり合って、感情がないやつになってた。
 任務や、書類整理なんかまさに命令されたロボットかのように動いてて・・・なんていうか目が死んでたぜ？
 そんなに酷かったのか・・・。
 俺も声かけたんだけどさ・・・しばらくはそんな感じだった。
 俺もその時、お前が殺されたこと知って、結構憎んで恨んでた。隠れてな。
 そ、そうか・・・。
 でも、お前の墓の前でさ、そういう思いぶつけたら、お前の声聞こえてきて、その時なんて言ったと思う？
 覚えてないけど、嫌な予感しかしない。
 俺のこと「兄さん」って言ったんだぜ、お前！
 殴っていいか？
 いや、待てよ！ホントだってば！！！
​ 俺がお前のことそんな風に呼ぶかよッ！！ふざけろ！！！
 なんで信じてくれねーの？お前ホントに俺のこと「兄さん」って言ったんだぜ？
 覚えてるわけねーだろんなことぉ！！
 多分お前が天界からちょっと降りてきたんだと思うぜ？
 あ、あと、調べたんだけど、天界から一時的に降りてきた魂って、一言しか喋れないってのがあってだな？
 そうだとしても・・・俺がそんなこと言うかああああああ！！！
 ああああ！！ごめんなさい！！言いませんでした！！！俺の記憶違いですうううう！！！！


​​★天界にいた頃の記憶はゼノンさんにはありません。
たぶん、蘇る時に天の神様が消したんだろうね。
なお、ゼノンさんが本当に「兄さん」って言ったかどうかの確認を取りたい方は・・・
​こちらのお話にある​ので見たい人はどうぞｗ