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ワインと絵画がある生活

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2006.10.30
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カテゴリ:美術展
 アートナビゲーターのことは忘れることにして、せっかく後楽園まで来たので、上野の国立西洋美術館に行くことにした。後楽園から上野までは距離にして2キロ強。電車だと、ちょっと面倒くさいけど、バスだとすぐだ。

 西洋美術館はよく来ているけど、いつも特別展だけで、常設展を見たのは2年ぶり。その常設展を見たときも時間不足で、駆け足で見たのであまり覚えていなかったりする。

国立西洋美術館
 →http://www.nmwa.go.jp/index-j.html

西洋美術館はル・コルビジェのデザイン
2006_10290096.jpg

 あらためて見てみると珠玉の作品揃いであることに感心させられる。とくに18世紀以前の西洋絵画の充実ぶりは、日本最高というだけでなく、アジアでも最高なのではないだろうか。

 美の巨人たちで放映された「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」で一躍有名になったグイド・レーニの作品もあった。

 西洋美術館の収蔵品は、川崎造船の松方コレクションを基礎としている。そしてそのコレクションは、とても数奇な運命をたどっている。当時の高い関税率(100%)と国内の軍国主義化(西洋敵視)のため、コレクションの半分を海外においていた。その後ロンドンにあったものは火事で焼失。フランスにあったものは、長らくフランスにあったが、大戦後一部を除き返却。日本にあったものは、川崎造船の倒産騒ぎで散逸。日本で散逸したものの一部は、大原美術館やブリジストン美術館にあるらしい。

 それにしてもすべてが揃っていたらと思うと残念でならない。とくにロンドンで焼失したものは、取り返しが付かないだけにもったいない。

ブールデル<<弓をひくヘラクレス>>
2006_10290105.jpg

 これほどのコレクションがありながら、ギャラリートークやオーディオガイドがないのは寂しい。東京国立近代美術館は、積極的にギャラリートークをやっているんだけどなあ。

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最終更新日  2006.10.31 17:52:49
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