カテゴリ:国内・海外旅行
初日の夕食は、祇園のT字路近くの祇園花霞へ。ネットで評判が良かったので訪問することにした。お店は、人がすれ違うのもやっとのようなおそろしく細い路地にある。タクシーの運転手に
「そこの細い路地にあるよ」 と言われたときには、 「えっ、どこが路地なの?」 と思ってしまった。 こんな入り口をはいって こんなところを通って 抜け出たところの1件目に祇園花霞はあった 結論から、言わせていただきます。 料理、サービス、店の雰囲気、すべてが絶品でした。 ・祇園花霞 京都府京都市東山区祇園町北側279-13 14番路地 075-525-2726 11:30-13:30(LO), 17:30-20:30(LO) 昼\4,500∼、夜\8,000∼ http://www.gion-hanakasumi.com/ 店に入ると、若くて元気の良い主人が出迎えてくれる。店内は、カウンター8(6?)席と座敷の、比較的小ぢまんりとしたつくり。主人は34歳とのことだが、もっと若く見える。 先付。白いのは、鯛の白子と梅。中に甘酸っぱい梅が入っている。 熱々に熱した石に昆布の器を乗せ、ウニやアワビ、竹の子などが入っている。時間がたつとほのかに昆布の出汁がしみ出てくる。 あぶら鯛(?)の碗物 マグロ、イカ、鯛? 東京の寿司屋も真っ青のおいしさ。 李白 生原酒 純米吟醸 七田 純米 お酒は、お任せ方式。好みと伝えると適当に選んでくれる。いずれの日本酒もすばらしい。また、これ以外にも、食前酒として出てきた日本酒は、ナタのような切れ味ですばらしかった。 穴子の蒸し寿司 焼物。皮はパリパリで身はふっくら。 つまみ3品。 牛肉と花山椒の炊き合わせ。生の花山椒を意識して食べたのは初めて。マーボー豆腐の山椒のようにわずかにしびれがある。薄味のすき焼きのように甘く仕上がり、おいしい。 豆ご飯とお漬け物。ご飯は、一組ずつ土鍋で炊いてくれる。漬け物も絶品。 水物。手作りのわらび餅とシャーベットとフルーツ。すべて手抜きのない仕事。 いずれの料理も、手抜きがなくて京都らしさもあるすばらしいもの。また見た目が美しいだけでなく器もすばらしい。甲乙付けがたいけれど、とくにお椀と、刺身、牛肉と花山椒の炊き合わせはすばらしかった。 量はたっぷりあって、本当におなかいっぱい。豆ご飯は、小さめのご飯茶碗で一杯食べるのが限界だった。残りはおみやげにしてくれる。もう少し安いコースとは品数が違うだけのようだ。 また今回驚いたのは生の山椒。いくつかの料理で使われていて、葉っぱの方は少しパクチーに似たニュアンス。花の方は、麻婆豆腐の花山椒をマイルドにした感じ。葉っぱほど香りは強くなく少ししびれる。聞いてみると京都では一般的な食材で結構使うとのこと。他の店で食事したときも使われていた。 さらに驚いたのは会計の安さ。\15,000のコース(×2)にビール中ビン2本と日本酒で、約3万5千円。サービス料も考えると4万5千円くらいは覚悟していたのだけど、あまりにも安くて驚いた。日本酒は4合だと思っていたけれど、2合だったのか? とにかく質も値段、サービスも大満足の一夜だった。ご主人は、気さくで、元気で、細かいところに神経が行き届いて、楽しい時間を過ごせるだろう。 良い気分でホテルに帰ると、カメラを忘れてきたことに気づく。しまった! お店に連絡すると、今日中にホテルまで届けてくれるとのこと。翌日取りに行くつもりだっただけに、予想外の返事に驚くとともに、そのサービス精神に感謝した。 電話を切ったあと、お店からホテルまでは1∼2キロしか離れていないこともあるのかなと思ったけれど、冷静に考え直すと、ホテル名を言う前に「届けてくれる」と言ったような気がする。う∼む。 それからしばらくするとノックの音がする。ドアを開けると、ホテルの係とご主人の姿。仲居さんがホテルのフロントにでも預けてくれるのだろうと思っていたら、ご主人自ら、フロントからほど遠いホテルの部屋まで届けてくれるのには、さらに驚いた。 おみやげに包んでもらった「豆ご飯」。 木製のオリに入れて、はしも付けてくれる。いったい何合炊いたのだろうか? かなりの量だ。しっかり二人分はある。お新香と味噌汁だけ別に調達しておけば、翌日の朝ご飯はこれで十分。 また京都に来た際は、再び祇園花霞に行くことを誓うのであった。 Part3に続く> <Part1に戻る 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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