カテゴリ:ワイナリー紀行
前回からの続き。
翌日は朝から勝沼醸造へ。今回の旅の一番の目的は、勝沼醸造のオーナーコースに参加することだった。500円のテイスティングコースは何度も経験しているけれどオーナーコースは初めて。 1万円という料金は見学として破格ながら、丸一日近くオーナーの有賀雄二氏に対応していただける見学コースだ。レストラン「風」での豪華ランチ付き。 勝沼醸造 まずは2階のギャラリーへ。 アルガブランカシリーズ ここでパソコンを使った説明が始まる。あまりにもたくさんのことを話していただいたのでブログには書けないけれど、意外だったのはネガティブな情報を積極的に話してくれたことだった。 甲州は糖度が上がらない品種なので、原則として補糖しなければならないこと。そのため辛口の甲州で補糖していないのは、ピッパと、もう一つだけ(イセハラ?)。 この2つはアイスワイン的な製法、つまりクリオエクストラクシオンで濃縮しているとのこと。 最近国産ワインの人気が上がっているので、甲州種の栽培面積は増えていると思ったら、数十年前と比べて数分の一になっているとのこと。昔には無かった海外原料産国産ワインが原因。 全体を通して感じたのは、他国のワイン産地と比べて問題の多い勝沼、そして甲州種を何とかしなければならないという使命感だ。 勝沼醸造は、勝沼の地場ワイナリーとしては規模が多いため工業的という人がいるけれど、その使命感や地元へ貢献度、国内外への普及活動を考えると、単に規模だけで批判するのは的外れに感じる。 げげっ! 有賀氏の写真を撮り忘れている。ということで勝沼醸造のサイトから引用。 それ以外にも、 ・ワイン名がわかりづらいことの理由 ・シャトー・パプ・クレマンとの協業の話 協業に至った経緯など。海外に輸出しているMAGREZ-ARUGA KOSHU(マグレ・アルガ・コーシュー)の中身はイセハラ。 ・リーデルギャラリーの話 など面白い話が満載だった。惜しむらくは事前に聞きたい質問事項を用意してなかったこと。その場で質問したこともあるけれど、聞き逃したことも多かった。 楽天で調べると、イセハラの在庫があるのは抱き合わせ販売のみ。
裏の畑を見学。 以前はカベルネの垣根仕立てをやっていたけれど、思うような結果が得られないので甲州に植え替えた。 甲州の収穫は終わっているけれど、これはお客さん向けに残しているもの。 畑の見学のあとは、テイスティングルームへ。和風の造りが美しい。 10数種類を試飲。勝沼醸造は相当飲み込んでいるので驚きはしないけれど、下のラインから上まで、いずれも安心できる味わいなのは見事。また名前は忘れたけれど、市販していない、特別ゲスト用のスペシャルワインも出していただいた。 勝沼醸造のワインを探す> つづく。 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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